JR 東日本スタートアップは26日、インキュベーション/アクセラレーション・プログラム「JR EAST STARTUP PROGRAM」の第4期デモデイを開催した。これは JR 東日本とスタートアップのオープンイノベーションを促進するためのプログラムだ。応募のあったスタートアップ242社のうち18社が採択され、約半年間におよぶプログラムに参加、この日のデモデイを迎えた。
この構想では、ユーザが普段利用している交通系 IC カードやスマートフォン、社員証・入館証といった固有の ID をメールアドレスや電話番号といったデジタルの ID に組み合わせて「Akerun ID」として登録。これにより、オフィスやビル、自宅などさまざまな空間へのアクセスを可能になる。JR 東日本との協業により、フォトシンスは Suica ID と Akerun ID の連携を可能にする。
具体的には、東京・代々木にある JR 東日本の本社ビルのフラッパーゲートについて、現在はゲストに対して受付で個別に発行しているカギを Suica にリプレイスする。JR 東日本本社を訪れる関係会社社員を対象に、アポ登録時に Suica 番号を入力してもらい、Suica でゲートを通過できるようにする。Suica 開発元の JR 東日本メカトロニクスは、API 利用料で収入増を狙える。
既にある資産を活用し、現地に現金収入や事業創生をもたらす効果があることから、さとゆめではまず、乗降客が減少しながらもマイクロツーリズムで注目を集めつつある青梅線で、「沿線まるごとホテル」事業に着手。駅を降りてすぐに本格的な自然やアウトドアを楽しめる「アドベンチャーライン」と JR が名付けた青梅駅〜奥多摩駅間で実証実験を開始し、将来は全国展開も視野に入れる。
同社では、わさびは選んだ理由として、収益性が高いこと(上質なものはメロン並みの高い値がつく)、12毛作が可能(1年を通して収穫が可能)、増産がしやすい(分根により1株→5株程度への種苗増殖が可能)を挙げた。新潟の GALA 湯沢、千葉・久留里の円覚寺、群馬の土合駅で実証実験を行っており、それぞれ、施設内のレストランやホテル、グランピング客に料理で提供される予定。
【オーディエンス賞】SD C(スマートライフ)
副賞:10万円
SD C は、処方箋が無くても病院薬が購入できる「セルフ薬局」を展開している。病院で処方される薬のうち約半数については、医師の処方箋が無くても薬剤師による対面であれば販売が可能であることから、薬を処方してもらうだけのために病院やクリニックに出向くことなく、短い待ち時間で薬を購入できる施設として注目を集めている。
新型コロナウイルスの感染拡大により、鉄道駅には乗降客が減り新たな活路が求められているが、SD C では、移動手段の通過点でしかなかった鉄道駅を「スマート健康ステーション」として、ヘルスケアのワンストッププラットフォームの入口に変化することを提案。東京駅は構内既設ドラッグストア「Eki RESQ」との連携、西国分寺駅で空きテナントを活用した自前店舗の実証実験を行う。
東京駅と西国分寺駅構内で期間限定で展開する店舗では、SD C が市中で営業するセルフ薬局の1.5倍の来店客数を想定(実際に何人かは開示されていない)。また、東京駅店舗では月坪売上28万円(月照190万円)、西国分寺店舗では月坪売上22万円(月照250万円)を目指す。オンライン事前問診で薬引渡し時の待ち時間をさらに短縮し、将来はフィットネスや病院との連携も図る。