(CNN) 米航空宇宙局(NASA)の木星探査機ジュノーは7日、太陽系最大の衛星「ガニメデ」に接近する。先代の木星探査機ガリレオ以来、21年ぶりの接近となる。
ジュノーは2016年7月から、木星やその衛星の観測を行ってきた。今回はガニメデの表面まで1038キロ以内の距離まで接近する。
宇宙機がここまでガニメデに迫るのは、ガリレオが2000年5月に接近して以来。ガニメデは直径5262.4キロで、惑星の水星よりも大きい。
接近時には、ジュノーに搭載されたカメラでガニメデの画像を撮影する。また他の観測機器を駆使し、同衛星の組成への知見を深める助けとなるデータを収集する。
米サウスウエスト研究所に所属するジュノー担当の主任調査員、スコット・ボルトン氏は声明で「ジュノーには、かつてない方法でガニメデを観測できる高感度の機器一式が搭載されている」と指摘した。
ガニメデの名は、古代ギリシャ神話で神々の酌取りを務める人物にちなむ。太陽系最大の衛星となっているほか、磁場を持つ唯一の衛星でもあり、南極と北極の周辺ではオーロラが発生する。
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