ナイキのDX(デジタル・トラスフォーメーション)のショーケースであるニューヨークの旗艦店。そこでは、アプリを利用した購入体験変革の壮大な実験が繰り広げられていた。ほしいものをすぐに手に入れたいという顧客ニーズを満たすだけでなく、店員の働き方の変革にも取り組んでいる。
ニューヨークの5番街にあるNike House Of Innovation 000は、ショップ自体の高度化とアプリによる個別対応サービスを組み合わせて、新たな買い物体験を提供しているのが特徴だ。実際に同店舗を訪れて、商品購入までを体験してみた。
筆者はナイキアプリを事前にインストールしたスマートフォンを持っていた。店内に入りアプリでチェックインすると、店内の商品を調べたり購入したりできる「ストアモード」に変わる。
スポーツやアパレルの店舗内で商品を見て回る際に困るのが、サイズや色の確認だ。店員がいないとその場で待つことになる。仮にいたとしても、倉庫で探して持ってくるのに数分間かかる。
ナイキアプリを利用すると、顧客が店内の在庫情報を知ることができる。各商品のタグなどについたバーコードをアプリからスキャンすると在庫の詳細情報が表示される。所望のサイズや色の商品が店舗に出ていない場合、アプリで指示して、店員に持ってきてもらうことができる。
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