「BEAR NIGHT」は、ROTH BART BARONが2016年から不定期で行っているライブイベント。バンド史上最大規模の会場となる野音を舞台とした今回は、三船雅也(Vo, G)、西池達也(Key)、
夕暮れ時の野音。広い会場のあちこちから蝉の声が聞こえる。そこへ現れた三船率いるバンドメンバーは、ノイズ混じりの轟音を唐突に響かせると「電気の花嫁(Demian)」で力強くライブの幕を開ける。続けて三船は「Buffalo(taivaan helmi)」を穏やかに歌い始めるが、演奏は次第に熱を帯びて蝉の声をかき消し、「K i n g」に続けて披露された「春の嵐」でその勢いは最高潮に。10人が演奏する多彩な楽器が爆発的な熱量を生み出し、会場に興奮が広がった。熱演の余韻が残る中、ROTH BART BARONはアンビエント色の強い最新アルバム「無限のHAKU」から「EDEN」「Eternal」の2曲を演奏。スケールの大きなサウンドで野音を包み込み、初期曲「Campfire」につなげた。
ライブ中盤には三船と親交のあるゲストが次々に登場。1人目のゲストは北海道出身の若手シンガーソングライター森大翔だ。ステージに立つのは2回目だという彼は「B U R N H O U S E」に加えて、自身の楽曲「台風の目」をROTH BART BARONのバンドメンバーとともに演奏。アコースティックギターを巧みに爪弾きながら、透き通った歌声を聴かせた。森に代わって登場した角舘健悟(
夜空に月が輝く中、「000BigBird000」「U b u g o e」で幻想的なムードを生み出しつつ、豪快なリズムの「フランケンシュタイン」でそのエネルギーを発散させたROTH BART BARONは、優しさに満ちあふれた「X-MAS」を続けて披露。この曲にサックスで参加するはずだった本間将人は新型コロナウイルス感染により不参加となったが、三船は「またいつか絶対リベンジするんでよろしくお願いします」と誓った。その後ステージに座り込んだ三船はermhoiとともに「けもののなまえ」を穏やかに歌唱。「もう一生取れるかわかんねえけど日比谷でやれて本当によかった」と語り、ステージをあとにした。
アンコールで再び登場した三船は、ROTH BART BARONのニューアルバム「HOWL」が11月2日に発売されること、9月26日に東京・ブルーノート東京で魚返明未と松丸契をゲストに迎えたジャズ編成のライブ「Howl Session」を開催することを発表。「朝、土砂降りの夢で目が覚めました」という三船がライブを無事開催できた喜びを語り、「岡田と西田と出会った頃の曲をやろうと思います」と告げると、彼らは「化け物山と合唱団」「小さな巨人」の初期曲2曲を野音に響かせる。そして三船のアカペラの歌唱、観客のクラップから、ROTH BART BARONはラストナンバー「鳳と凰」の演奏に突入。躍動感のある演奏とシンガロングで祝祭的なムードを生み出し、初の野音単独公演を締めくくった。
なおイープラスでは本日8月13日21:30まで配信チケットが販売されており、購入者は本日23:59まで本公演のアーカイブを視聴できる。
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ROTH BART BARON「BEAR NIGHT3」2022年8月7日 日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)セットリスト
01. 電気の花嫁(Demian)
02. Buffalo(taivaan helmi)
03. K i n g
04. 春の嵐
05. EDEN
06. Eternal
07. Campfire
08. BLUE SOULS
09. B U R N H O U S E
10. 台風の目
11.
12. 極彩 | I G L (S)
13. 月に吠える
14. 000BigBird000
15. U b u g o e
16. フランケンシュタイン
17. X-MAS
18. けもののなまえ
<アンコール>
19. 化け物山と合唱団
20. 小さな巨人
21. 鳳と凰
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からの記事と詳細 ( ROTH BART BARONが10人編成で壮大な演奏繰り広げた初の野音公演、中村佳穂を迎えた新曲も初披露(ライブレポート / 写真35枚) - 音楽ナタリー )
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