ウォール街で力の代名詞として知られた「シタデル」という名称が、ホワイトハウスの記者会見室で突然言及された。
ビデオゲーム販売の米ゲームストップの株価が演じた壮大な乱高下に関連し、著名ヘッジファンド運営会社シタデルから講演料として数十万ドルを受け取ったイエレン新財務長官は、この件と無関係と言えるだろうかと、新大統領報道官に質問が投げ掛けられた。
金融サークル以外の人々にとって、「イエレン氏はプロであり、詮索に値するようなことは何もない」という報道官の返事は、シタデルという名称が話題に上った事実に比べれば、意外性は少なかったはずだ。
ゲームストップと、人気の株取引アプリを運営するロビンフッドに関係する真偽の定まらない騒動の中で、ケネス・グリフィン氏率いる金融帝国シタデルは、臆測の対象として関心を集め、ネット社会の一部では陰謀論に結び付けて語られた。
シタデルは不正があったとの公式な指摘を当局から受けていない。しかし、ワシントンからシリコンバレー、ウォール街、サイバー空間に至るまで、誰もが知りたい「そもそも何が起きたのか」を含め、シタデルは多くの疑問の焦点となっている。
「月まで昇る」などのオンライン掲示板への書き込みに呼応した個人投資家が、ゲームストップやAMCエンターテインメント・ホールディングスの株式購入に殺到。ロビンフッドがそれらの多くの銘柄に取引制限を課すと、オンライン掲示板「レディット」の利用者や政治家から批判が噴出した。
共和党に多額の献金を行っているグリフィン氏が、個人投資家による反乱の鎮圧を企てた張本人として名指しされたが、シタデルもロビンフッドも同氏の決定への関与を否定した。
ゲームストップなどの銘柄を標的とする個人投資家のショートスクイーズの結果、ファンド運営会社メルビン・キャピタルは1月に53%の損失を出した。そのメルビンにシタデルとグリフィン氏、パートナーらは20億ドル(約2094億円)を投資し、支援に動いた。
原題: The Citadel Link: What Ken Griffin Has to Do With GameStop(抜粋)
からの記事と詳細 ( シタデルに陰謀論、個人投資家の反乱鎮圧説-ロビンフッドは関与否定 - ブルームバーグ )
https://ift.tt/3cshodz
壮大な
No comments:
Post a Comment