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Sunday, July 31, 2022

壮大な石見神楽 観客2千人魅了 東京・国立劇場で初の単独公演 - 山陰中央新報社

50頭のヤマタノオロチが登場した「大蛇」を披露する石見神楽社中=東京都千代田区、国立劇場

50頭のヤマタノオロチが登場した「大蛇」を披露する石見神楽社中=東京都千代田区、国立劇場

 東京・国立劇場で初めてとなる石見神楽の単独公演が31日、あった。屋内公演では過去最多のヤマタノオロチ50頭が登場する「大蛇(おろち)」など壮大で迫力のある舞が、約2千人の観客を魅了した。

 東京パラリンピックに合わせ2020年8月に予定したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でいったん中止となった。今回は旧浜田市内の団体でつくる「浜田石見神楽社中連絡協議会」の10社中計67人が出演。俳優の竹下景子さんと鈴木拡樹さんが語りや演目紹介を務め、盛り上げた。

 2部構成で、1部は菅原道真にちなむ「天神」や美保神社(松江市美保関町)の祭神によるタイ釣りを描いた「恵比須(えびす)」など6演目を披露。終盤の「大蛇」では、暗闇の中から50頭のオロチが一斉に登場すると、客席はどよめき、オロチとスサノオの戦いに盛んな拍手を送った。

 浜田市出身で千葉市稲毛区の主婦、五味洋子さん(53)は「幼い頃に見ていた石見神楽が、こんな大舞台で披露され感激した」と興奮した様子で話した。

(原田准吏)

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