結成13 年目、待望の新作は時代劇完全オリジナルミュージカル!
とことんエンターテインメントを追求
―――“ダンスコメディミュージカル"という新しい境地を開拓してきたJunkiesista×Junkiebros.ですが、今回は初の時代劇。非常に見所が多い舞台になりそうですね。
林「これまでも新しい追加要素を入れた再演はおこなってきましたが、完全新作という形では6年ぶりです。昨年再演した『REizeNT~霊前って・・・~』は、ブロードウェイミュージカルの『RENT』に発想を得て、ロックミュージックとお葬式をかけた内容でしたが、今回はミュージカル『CHICAGO』の曲を有難くお借りして、時代劇に仕立ててみようと思いました。いつか時代劇をやってみたいと思っていましたし、『CHICAGO』と『仕事人』を掛け合わせたらどうなるんだろうという遊び心が詰まっています」
大村「これまで暴走族やゾンビ、お葬式など色々やってきましたが、前回の公演時にお客さんからの意見をもらいながら次回は何しようかと出し合っている中で『初の時代劇は?』という声が出て『いいねそれ!』という感じで決まったよね」
林「作品にメッセージ性を入れることを強く意識するよりも、お客さんにとことんエンターテインメント作品として楽しんでもらいたい気持ちはありますね。あまり深く考えずに思う存分笑ってもらって気分爽快になって帰ってもらいたい。その中にお客さんが何か感じ取ってもらえたらさらに嬉しいです」
大村「10年以上作品作りに関わってきましたが、世の中がこういう状況になったタイミングで上演できるのはとても嬉しくもあり、意味があることだと思います。大変な時期に大掛かりな新作を持ってきたことで、役者スタッフ全員がそこに向かってひとつになり、チームワークが良くなっているように感じますね」
林「ただのおふざけの内容だと観に来て頂く方に失礼なので、おふざけの中でも芝居として高いクオリティを保つことで、ただのおふざけには終わらないように心がけています」
橘「去年の『REizeNT~霊前って・・・~』が初の出演でした。お芝居が私にとって挑戦であり、また再演ということもあって、元々出来上がっていた舞台の中に私が入るという感覚だったので、世界観を壊してはいけないというプレッシャーはありました。でも皆さんが温かい目で見守ってくださり、演じやすい環境を作ってくれたのでリラックスして臨むことができました。お芝居は正解がないからこそ、これだ!という表現方法を見つけるためにかなり苦戦しましたが、振り返ってみると自分らしい芝居ができたのかなと思います。本作ではストーリーの鍵を握る重要な役だと聞かされているので、前回の経験も生かしながらどう向き合うか、今から楽しみです」
――― 橘さんの前作での演技はいかがでしたか?
林「前作での二葉の演技を見てとても新鮮に感じましたね。逆に私たちにはない感性なのかなと」
大村 「サトリ世代の役だったので、最初はなんじゃ?と思っていたけど、二葉の舞台を見てなるほどねと。ひとつのことにあまり執着しないというか、サラッとした感じで。でも実際の二葉はしっかり考えながらも板の上ではとても自然体だったので、普通に芝居も歌もやっている子なんだろうなと思っていました。最初は声小さかったけどね(笑)」
林 「確かにJunkieにこんな若い子が入るのが初めてだったもんね。子供の頃から彼女を知っているから、それはお母さんのような目線にもなりますよ。今でも演技をするたびに私のほうをチラッと見る癖があるけど(笑)。期待していますよ!」
踊りだけでもカッコよく見せたい
――― 振付師として活躍される大村さんが舞台で意識されていることはありますか?
大村「Junkieは歌詞がとにかくふざけているんです(笑)。真面目に歌う場面はほとんどない。だけどここでダンスに特化した動きを入れることで全体が締まるかなといったことは考えながら作っています。踊りだけでもカッコよく見せたいし、お客さんを魅了したい。普通のミュージカルだとストーリーに沿った振付が中心だけど、Junkieの場合にはどうするかと考えてしまう難しさがありますが、それはキャストみんなが芸達者なのでいかようにも面白く作れることもありますね」
林「そういえば顔の振付多いよね?」
大村 「確かに表情の振付は多いね。『ここでこういう顔をしてください』という指示を出します。ふざけるなら徹底的にやりたい。たまにやりすぎて演出に怒られることもありますけど(笑)。でも振付をしている僕自身が一番楽しんでいるのかもしれません。そこがJunkieの魅力でもありますね」
――― ビジュアルのセンターにいるBARBEE BOYSの杏子さんがどんな役どころかも非常に気になります。
林「杏子さんは私たちの世代からすれば、神様的な存在ですが、一番フランクで一番腰が低い方なんです。杏子さん以外はほぼ、前作で共演経験があってアットホームな感じですが、杏子さんが入って馴染むまでほとんど時間がかかりませんでした。もう瞬間でしたね。歌はもう言うまでもないですが、素晴らしい!の一言。稽古中でも毎回拍手贈っていますよ」
大村 「あの独特のボイスと節回しは真似できないよね。本当にカッコいい」
林「チケット代のほとんどは杏子さんの歌です(一同笑)」
原作には愛のあるリスペクト!
――― 回替わりゲストに懺悔をさせるコーナーもあるとか?
林 「そこは容赦なくガチでやります。コメディアン、アイドル、ミュージカル俳優、モノマネタレント、K-1ファイターまで多種多様なゲストに来てもらっているので、どんなリアクションは観られるかは来てのお楽しみです。Junkie名物でもある最後のショータイムなど見どころも多いですが、やはりミュージカルなので、歌に注目してもらいたいですね。ミュージカル『CHICAGO』の有名な曲が沢山登場しますが、舞台での歌詞が笑える空耳になっているので、観劇前に是非『CHICAGO』の曲を聞いておくとより一層楽しめると思います」
大村「前回もミュージカル『RENT』ファンの方が多く来てくださって、最初怒られるかなと思っていたらすごく楽しんで頂いたみたいで。さらに『RENT』に出ているキャストや音楽プロデューサーも大笑いして帰ってくれました(笑)僕らは大好きだからこそ、愛を込めてリスペクトしています!」
橘「現場がとても楽しいので、私も早く舞台に立ちたいです。前の役と今回の役は全然違うので、チャレンジですね。TPDではダンスを得意としていましたが、本作では歌とお芝居が中心なので、これまでにない橘二葉を見られると思うので、是非期待してください!」
顔合わせもリモート
――― 舞台活動の自粛要請期間が明けて最初の公演となります。
林 「6月から再始動となりましたが、それまでは顔合わせから本読み、歌の稽古に至るまですべてリモートでおこなっていました。もしかしたら上演できないかもしれないという不安もありながら、皆には出来る事はやってみませんか?と伝えたところ、『いいよ! やろう!』と、一丸になってくれたのが嬉しかったです。そのおかげでリモートでもスムーズにいきました」
大村 「みんな芝居をやりたくて、やりたくて仕方ないから、出来ることがあるならと全力だったものね」
林「昨年の結成12年目ぐらいになって、ようやくやりたい方向性が見えてきたような気がします。このスタイルでいく!と、ちょっと劇団みたいになってきましたよね。ふざけ歌ばかり集めたライブなんかもやってみたい」
大村「一番難しいのはこの熱量を保ち続けながら継続させることであり、そこが挑戦でもあります。お客さんに楽しんで頂けるもの、自分たちが心から楽しめるものを作り続けていけたらいいよね」
失ったものは私たちの日々に潤いを与えてくれていた
――― 最後にメッセージをお願いします。
橘「大事な役を頂いたからには全力投球で臨んで、お客さんに笑顔と元気を届けられたらなと思っています!是非会場でお会いしましょう!」
林「こんなご時世ですが、少しでもエンターテインメントが希望になれたらなと思っています。今、全員で汗かきながら頑張っていますが、お客さんと一緒に作品を創るつもりで臨めたらと思っているので、俯瞰で見るのではなく、お客さんも作品の一部になったつもりで参加してもらいたいですね。会場に来てくださった皆様には必ず何かを持ち帰って頂けるような舞台にしますので、是非多くの方にお越し頂けると嬉しいです!」
大村「生で舞台を観るという経験がすごく久しぶりだと思うので、是非、生の舞台を堪能してもらいたいというのがまず一番ですね。今回のコロナ禍では最初にエンターテインメント界が影響を受けました。やはり生死に関わる状況では、娯楽の優先度はどうしても低くならざるを得ない。最初に削られて最後に復活するものではあるけども、一度失ってみると、それが日々の生活にどれほどの潤いを与えてきたか図り知れないはずです。やはりエンターテインメントって素晴らしいねと思ってもらえるように、僕たちは全力で頑張るので楽しみにしていてください!」
(取材・文&撮影:小笠原大介)
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July 05, 2020 at 07:23PM
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