UNWTO、制限の緩和・解除へ国際協力呼びかけ
国連世界観光機関（UNWTO）が4月27日時点で収集したデータによると、世界中の217のデスティネーションの全てで引き続き旅行制限が設けられているほか、72％を占める156デスティネーションで入国禁止等により国際観光客の受け入れが完全に停止されていることがわかった。こうした旅行制限の多くはここ2か月間で導入されたもので、25％の目的地では旅行制限が少なくとも3か月間継続されるとしている。また、同調査の最大のポイントは、現時点では渡航制限の緩和または解除を行ったデスティネーションがない点だと強調した。
そのうえで、UNWTOのズラブ・ポロリカシュヴィリ事務局長は、「UNWTOは、安全であると判断された場合には、時宜を得て責任ある方法で旅行制限が緩和、解除されるよう、各国政府が協力して取り組むよう求める」として、旅行制限の緩和や解除を国際協力のもとで適切に進めるよう要請した。とくに観光産業は数百万人の雇用と生活に直結しており、とくに発展途上国ではその傾向が顕著だとして、「世界を観光に再び開放することは、雇用を守り、生活を守り、持続可能な開発を進める上で観光産業は重要な役割を果たす」とその意義を指摘した。
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May 11, 2020 at 10:29PM
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