参院選(7月10日投開票)は22日公示され、改選124(選挙区74、比例50)と非改選の欠員1を合わせた計125議席を争う。与野党9党首は21日、日本記者クラブで開かれた討論会に出席し、物価高や消費税などについて舌戦を展開。岸田文雄首相は「消費税減税は考えません」と断言するなど、野党側の〝口撃〟を余裕でいなしてみせた。計530人超が立候補する見通しだ。
昨年10月の発足以降、6割前後の内閣支持率を維持する岸田首相。その自信か、党首討論で野党への対応を柔剛使い分ける余裕っぷりだった。
討論ではやはり物価高や円安、消費税など「経済」が中心に。岸田首相はこの日に「物価・賃金・生活総合対策本部」で節電した家庭にポイントを付与する制度の創設を表明したことなどを熱っぽくアピールした。
立憲民主党の泉健太代表、共産党の志位和夫委員長らは口をそろえて消費税率の下げや廃止を主張。これに岸田首相は「減税は考えません」。まさに塩対応だ。
一方、岸田首相は国民民主党の玉木雄一郎代表に金融政策について質問。玉木氏が「緩和策を継続すべき。金利を上げると住宅ローンが高くなるなど経済に悪影響がある」と答えると、岸田首相は「金融政策については一致できる」と満足げな表情を浮かべた。
さらに玉木氏が少子化対策について「すみやかに(新たな対策を)やらないと日本は滅びる」と訴えると、岸田首相は「危機感は共有する」と同調。通常国会で予算案に賛成するなど自民に急接近する国民民主には〝優しい〟対応で、玉木氏は「ぜひ(政策を)変えましょう!」と連立入りを思わせるような発言まで飛び出した。
ただ、国民民主とともに改憲勢力として自民に近いはずの日本維新の会に対しては、態度がやや変化。松井一郎代表が憲法改正に向け国会での「発議のスケジュールを示すべきだ」と迫ったものの、「いつまでに、というのは乱暴な話」とあっさりかわした。
揮毫(きごう)を求められると、岸田首相は「気宇壮大(きうそうだい)」と書いた。気構えや心の広さが並外れている、という意味。壮大なスケールの勝利を早くも確信している?(梶川浩伸)
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