Ryzen 9 5900X搭載のミドルタワーモデル「Silent-Master NEO B550A」で実力チェック!
2021年03月29日 14時00分更新
静音と性能のバランスを高レベルで実現した、サイコムのデスクトップパソコン「Silent-Master NEO」シリーズ。前回は、Ryzen搭載のミドルタワーモデル「Silent-Master NEO B550A」を例に内部のパーツ構成からその静音性のヒミツを紹介してきたが、今回は、気になる性能についてチェックしていこう。
定番ベンチマークソフトで、
PCの基本性能とCPU性能をチェック
試用したSilent-Master NEO B550Aは、標準構成からカスタマイズされ、大きくスペックアップしている点が特徴。CPUはハイエンドクラスのRyzen 9 5900X、メモリーは32GB、ビデオカードはGeForce RTX 3060 Ti搭載モデルへと変更されていた。前回も述べたが、サイコムではBTOメニューを豊富に用意しており、試用機のようなカスタマイズが可能だ。
標準スペック | 試用機のスペック | |
CPU | Ryzen 5 3600 | Ryzen 9 5900X |
CPUクーラー | Noctua NH-U12S(CPUグリス NT-H1付属) | |
グラフィックス | GeForce GTX 1660 SUPER | GeForce RTX 3060 |
メモリー | 8GB | 32GB |
ストレージ | 480GB SSD | |
マザーボード | ASRock B550 Steel Legend | |
PCケース | CoolerMaster Silencio S600+前面ファン:「Noctua NF-A14 FLX」、背面ファン: 「Noctua NF-S12A FLX」 | |
電源 | CoolerMaster V650 Gold-V2 MPY-650V-AFBAG-JP (650W/80PLUS Gold) | |
OS | Widnows 10 Home(64bit) |
パソコンのトータル性能は、定番となる「PCMark 10」でチェック。複数のテストを実行し、ブラウザーの利用やビデオ会議などの性能を見る「Essentials」、オフィスソフトなどの性能を見る「Productivity」、写真や動画編集などの性能を見る「Digital Content Creation」の3つのスコアで評価してくれるベンチマークソフトとなる。
CPUが12コア/24スレッドのRyzen 9 5900Xということもあり、ベンチマークの結果はかなり高いものに。さらにGeForce RTX 3060 Tiの搭載で、グラフィック性能も押し上げられているため、当然ながらトータルのスコアも高いものとなっていた。これだけの性能があれば、どんな用途でも快適に使えることは間違いない。
続いては、CPU性能チェックとして「CINEBENCH R23」を試してみよう。これはCGレンダリング速度からCPUの性能を測ってくれるベンチマークソフト。結果は独自スコアとなる「pts」という単位で、このスコアが高ければ高いほど高性能となる。
CINEBENCH R23はグラフィックスやメモリー、ストレージの影響が小さいこと、また、マルチスレッド処理に向いているテストとなるため、CPUの最大性能をチェックするのに向いている。なお、テスト時間はデフォルトの10分間とした。
CPUの最大性能となるCPU(Multi Core)は20523ptsで、12コア/24スレッドというコア数の多さがよくわかる結果となった。参考までに過去のデータと比較してみると、8コア/16スレッドのRyzen 7 5800Xは15252ptsとなっていたので、約1.35倍も高速だ。ライバルのインテルとの比較では、10コア/20スレッドのCore i9-10900Kは14092ptsなので約1.46倍と、かなりのリードとなっていた。
なお、シングルスレッド性能となるCPU(Single Core)のスコアも高く、Ryzen 9 5900Xが1598ptsというのに対し、Core i9-10900Kは1394ptsとなっており、シングルスレッドでもインテルに勝利していた。
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