Bentley Continental GT Speed
ベントレー コンチネンタルGTスピード
ベントレー伝統の称号「スピード」
ベントレーは2021年3月23日(現地時間)、「コンチネンタルGT スピード」を発表。最高出力を659psまで高めた6.0リッターW12ツインターボエンジンに、後輪操舵やアクティブ4WD、eLSDなどの先進デバイスを組み合わせ、“ベントレー史上最もダイナミックなロードカー”を作り上げた。
「スピード」はベントレーのトップモデルのみに与えられる最速・最強の称号。古くは1920年代の傑作レーサー「3リッター スピード」に始まり、新生ベントレー下では2007年に初代コンチネンタルGTから導入されてきた。
獰猛なパワーを更に強化したW12ツインターボ
現行となる3代目コンチネンタルGTに加わった「スピード」には、お馴染みの6.0リッターW12ツインターボエンジンを改良して搭載。すでに驚異的な数値である900Nmの最大トルクはそのままに、最高出力を+24psの659psまで引き上げている。0-100km/h加速はこれまでより0.1秒速い3.6秒を実現し、最高速度は335km/hを公称する。
組み合わせる8速のデュアル クラッチ トランスミッションも専用にキャリブレーションされたもので、とくに走行モードを「スポーツ」にした場合、変速スピードが2倍にアップ。積極的にシフトダウンを実施し、W12のパワーバンドを存分に使いきることができるようチューニングされている。
後輪操舵やアクティブ4WD、eLSDを搭載
エンジンの高出力化に合わせて、シャシー面も大幅に刷新した。低速時の取り回し性向上、及び高速走行でのシャープな挙動と安定性確保のために後輪操舵システムを採用。さらにアクティブ4WDも、前後のトルク配分とトラクション制御のプログラムの見直しを敢行。「スポーツ」モード時はアクティブ4WDがトルクをリヤ寄りに配分し、よりFR的な走りを楽しむことができるようにセッティングしている。
さらに、電子制御リヤディファレンシャルをベントレーとして初採用。トラクションコントロールをはじめ、アクティブ系デバイスと協調しながら、より正確で鋭いハンドリングと、揺るぎない操縦安定性を確保する。
カーボンセラミックブレーキも選択可能に
「ダイナミック」モード時はESCの介入が最小限に抑えられるが、さらに、オフにすると「GT スピードのトラクションとこのクルマ本来のバランス性能が際立ち、これまでベントレーのレーシングマシンでしか体験できなかったドライバー重視の走りを堪能」(公式リリースより)できるという。
3チャンバーのアクティブエアサスペンション、減衰力可変ショックアブソーバー、48Vのアクティブアンチロール制御システムといった自慢のシャシー機構を総動員するGTスピードの走りの質をより安心して堪能するべく、オプションとして新設計のカーボンセラミックブレーキを設定。
カーボンシリコンカーバイド製ブレーキディスクに、フロント10ピストン、リヤ4ピストンのキャリパーを組み合わせ、優れた耐フェード性と制動力を確保した。また、ばね下重量を33kg以上削減できることと、ブレーキダストが少なくなるのも美点である。
エクステリアを引き締める黒のアクセント
GT スピードの外観的特徴は、ダークトーンで締め上げたラジエーターグリルとバンパーロアグリル。ドアシルもスポーツタイプとし、フロントフェンダーにはクローム仕立てのバッジを装着している。
キャビンは2トーンのレザー/アルカンターラ仕様が基本だが、アルカンターラをレザーに置き換えることも可能。メインハイド15色、セカンダリーハイド11色を取り揃え、自分好みの空間にアレンジすることができる。シートは非常に高度なデザイン過程と製造プロセスを経て生み出される、ベントレー独自の「ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド」キルティング地が標準装備となる。
新しいコンチネンタルGT スピードの国内導入時期、及び価格は現時点では未定。
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