パナソニックは、米国時間の11日からスタートする「CES 2021」に先駆けてプレスカンファレンスをオンラインで開催。東京オリンピックへの取り組み、車載ソリューションなど、様々な分野に向けた同社の製品・技術を紹介。さらに、Technicsの新ヘッドフォンも予告した。
テレビでは、4K有機ELの「JZ2000」シリーズを発表。強化されたプロセッサーとAIを使用し、再生しているコンテンツの種類にあわせて、画質と音質を最適化するのが特徴。また、ゲーム用途に向けて、入力ラグを従来機の半分に短縮した。なお、「JZ2000」シリーズについては別記事で紹介している。
Technicsブランドからは、新製品と思われる「True Wireless Headphones」を今年後半にローンチ予定とアナウンス。新型コロナウイルスの影響で、リモートワークが増加しているが、このヘッドフォンは高音質で装着感が良いだけでなく、在宅勤務で使った際の通話の品質にもこだわったものになるという。
また、パナソニックとオンラインゲームの「ファイナルファンタジーXIV」がコラボした既発売のサウンドバー「SC-HTB01」も紹介。Dolby Atmos、DTS:X、Virtual:Xの3つをサポートしており、スクウェア・エニックスと共同開発した3つのゲームモードを搭載する。この製品は、2021年のCES「Innovation Awards」に選ばれたという。
車載ソリューションとしては、コクピットドメインコントローラー「SPYDR」を紹介。インフォテインメント技術と通信技術を統一したシステムで、最大11面のディスプレイに個別、または共通のコンテンツを表示できる。例えば、座席ごとに音声や音楽を再生したり、車内全体で劇場のような体験を楽しむことも可能という。
AR表示のへッドアップディスプレイ(HUD)も進化。フロントガラスの景色と情報を重ねる表示が可能で、車両の速度、歩行者の検出、ルートガイダンスなど、様々な情報を表示。ドライバーの負担を軽減する。
ドライバーの目の位置に基づいて、ドライバーの視界レベルで情報を投影。ドライバーが頭を動かしたときに投影された画像が一致しなくなる現象を無くしたり、光学設計技術によりAR表示の視野も拡張。独自のカメラ画像安定性アルゴリズムを追加い、道路の凹凸に関係なく、ARアイコンを固定して表示させるといった工夫もほどこされている。
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