三菱重工業が30日、国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)の事業凍結を発表した。記者会見で泉沢清次社長は「いったん立ち止まる」と述べ、再開に含みをもたせたが、開発現場からは落胆の声が上がった。新型コロナウイルスの感染拡大などで業績が悪化しており、回復が遅れれば撤退も選択肢に入る可能性がある。
「ノウハウや知見を補おうとしたが十分ではなかった。反省している」。30日のオンライン会見で開発が遅れた理由を問われると、泉沢社長は渋い表情を浮かべた。2008年以降、納期延期を繰り返しながら開発を続け、18~20年度にも3700億円を投じたが、この日発表した中期経営計画(21~23年度)ではわずか200億円に圧縮した。
全日本空輸(ANA)への初号機の納入時期については「21年度以降」という従来目標を修正していないが、新型コロナで落ち込んだ旅客需要の回復は24年以降と見込んでおり、量産化は遠のいた。泉沢社長は「お客様に対し、…
からの記事と詳細
https://ift.tt/3mCaQuF
ビジネス
No comments:
Post a Comment