政府の観光支援事業「Go To トラベル」に東京発着旅行が追加されて初の週末となった3日、岐阜県内の観光地は旅行客でにぎわった。各地の観光業者からは、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に警戒を強めながらも、今後の客足の回復に期待を寄せる声が上がった。
高山市の観光地「古い町並み」には、街歩きを楽しむ家族連れやカップルの姿が見られた。土産物店の男性店員(48)は「新型コロナの心配はあるが、来てもらわないことには商売が成り立たない。新しい生活様式にのっとって対策するしかない」と感染防止との両立を意識する。
宿泊施設の予約も回復傾向だ。同市上二之町のホテル「HOTEL WOOD高山」は、都道府県をまたぐ移動の自粛が解除された6月ごろと比べ、東京からの予約は3倍ほどに増えている。担当者は「今までお客さんに来てもらえず悶々(もんもん)としていたので、素直にうれしい。対策を万全にし、安心して過ごしてもらえるようにする」と話した。
一方、下呂市の下呂温泉では、駐車場に名古屋や春日井、一宮など愛知県や岐阜など近場のナンバーが目立った。名古屋市から家族4人で1泊の予定で訪れた男性は「これまで我慢してきたが、GoToで安くなったので来た」と話す。旅館関係者によると、予約件数は戻ってきており、急激に東京からの客が増えているわけではないが、今後の回復に向けた好材料になるとみている。
東京発着の高速バスを運行する岐阜乗合自動車(岐阜バス、岐阜市九重町)は、流行の第2波で感染者が増えた8月中旬以降、新宿線を運休しているが、東京がGoToの対象に加わったことを受け、再開に向けた検討を始めた。
今のところ問い合わせは少ないといい、担当者は「乗客もまだ様子見しているかもしれない。感染者の増減など今後の状況に鑑みて再開の時期を考えたい」と話した。
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