観光支援事業「Go To トラベル」に関し、国土交通省は22日に開かれた衆院文部科学委員会の閉会中審査で、東京都内の学校による修学旅行は割引が適用されないと説明した。他の46道府県の学校は、都内を目的地にすると対象外になるとした。

国交省によると、学校の所在地で割引の対象になるかどうかが決まる。このため、例えば千葉県から都内の学校に通っている生徒は、修学旅行で割引が適用されない。

46道府県の学校は、都内が目的地でなければ割引が適用される。審議では、感染が目立つ若者の団体旅行を控えるよう呼び掛けていることとの矛盾が指摘され、国交省は「バスの車内では間隔を空けて座ってもらうなど、感染対策を取っていく」と釈明した。

社民党の吉川元氏に対し、和田政宗国交政務官が答弁した。

同事業は22日、旅行費の35%の割引を先行して開始した。東京を目的地とする旅行や都民の旅行、宿泊は割引の対象外。赤羽一嘉国交相は17日の記者会見で「東京は感染拡大の中心になっている」と理由を説明している。(共同)