バンダイナムコオンラインとバンダイナムコスタジオによるPC用MMORPG「BLUE PROTOCOL」。ファンタジー色の強い世界がクオリティの高いグラフィックスで描かれており、美麗な風景に彩られた世界を舞台に冒険ができる……というMMORPGの王道を行く内容だ。
国産のMMORPGというだけでも注目すべき本作だが、それに加えて引き込まれるストーリーや魅力的なキャラクター、アクション色の濃い戦闘、独自の成長要素等々気になるトピックが満載で、ふだんMMORPGにあまり触れない筆者でさえも見逃せないタイトルとなっている。
本作では4月23日よりCBTが実施された。今回のCBT参加は筆者にとって実に数年ぶりのMMORPG体験となったが、それだけに新鮮な気持ちで臨むことができた。早速、そこで体験できた内容についてお伝えしていくことにしよう。
ちなみに、CBTにはマウスコンピューターのゲーミングノートPC「G-Tune P5」を使用して参加した。記事の最後にはスペックの詳細も記しておいたので、ご興味がある方はぜひ、そちらもご参照いただきたい。
【オンラインアクション RPG『BLUE PROTOCOL(ブループロトコル)』PV】
作り込まれた世界観とグラフィックスがゲームにいざなう!
新規にゲームを開始すると、まずキャラクタークリエイションが開始される。今回のCBTでは性別から始まり顔、体型を大まかに決定できたほか、それに加えて顔の各パーツの決定と髪や目などのカラーリング、そして衣装の選択が可能。キャラクターが可愛いゲームなので、どうせなら女性キャラクターでも作ってみるかと色々と試してみたのだが、髪型に選べるパーツが多く、髪色にグラデーションがかけられることもあって、かなりじっくりとキャラクタークリエイションを楽しめた。
キャラクター作成後はそのままオープニングへと移行するが、こちらはかなり凝った演出となっていたのが印象的だ。幻想的なエフェクトに迫力あるカメラワーク、そこにフルボイスのキャラクターが登場する様はさながら大作RPGのはじまりを見ているかのよう。さらには、物語冒頭で見た目の幼さに反して尊大な言葉遣いをする、いわゆる“のじゃロリ”系の少女「フェステ」が出てきたことで筆者の本作に対する好感度が急激にアップ。気持ちは一気に物語へと引きずり込まれた。
そうして最初に訪れた街は「アステルリーズ」という海沿いに発展する巨大な商業都市。そこは城と見まがうばかりの立派な神殿を中心に街が形成されていて、異国的な雰囲気があふれていた。商業都市でありながら入り口にいくつもの重厚な大門が用意されているあたりに剣呑さも感じつつ、序盤のチュートリアル的なクエストをこなしがてら街を散策することに。
街には多くのプレーヤーキャラクターがあふれていて、とくに空間転送の目的地であるポータルの周囲には多くの人がごった返していた。そこに現れ、どこかに移動している人々の流れを見ているだけでもMMORPGをプレイしている実感があり、おのずとテンションも高まってくる。
また、街を移動していて感じたのがその景色の美しさだ。絵画のようなやわらかい色調で表現された景色がアニメーション風のキャラクターに自然にマッチしているのが印象的だ。道の質感や植物、売店の商品といった細かい部分も丁寧に作られていて、ゲームへの没入感をより高めてくれた。
クエスト受注はオーソドックスなシステム。素材集めはドキドキ感重視!?
ここからは、本作の特徴や気になったシステムなどについても紹介していこう。多くのMMORPGがそうであるように、本作もまた、かなり自由気ままにプレイすることができる。ストーリーに関連するメインクエストをはじめ、受注可能なその他のサブクエストを任意のタイミングで受注しクリアを目指してもいいし、エネミーを倒して経験値かせぎをしたり素材集めをしてもいい。
クエスト受注のシステムに関しては既存タイトルとの差異はなく、プレーヤーキャラクターの進行度に応じた内容のものを受け、クリアすれば報酬がもらえるという内容。このあたりはMMORPG慣れしているプレーヤーであればすんなりと進めていける。
一方で、素材集めについては少々変わったシステムが採用されている。フィールドの調査やエネミーを倒して獲得したアイテムは一時的にバッグのなかに保存されるのだが、何を入手したのかは街に戻って鑑定するまでわからないというものだ。
これは鑑定するまでのあいだ、どんなアイテムを入手できたかが楽しみである反面、所持限界数以上にアイテムが手に入ったとき、捨てるべきアイテムを決めかねてしまうこともあった。ドキドキ感を味わえるという要素は面白かったので、所持限界数がぐっと増えてくれるか、増やす手段があるとより楽しめるのかもしれない。
バトルはアクション性高め! 回避を使ってエネミーを攻略
本作のバトルは、2種類の通常攻撃と修得したスキルを使って行なう。通常攻撃には特別な性能はないが連続で繰り出すことが可能で、使用制限はなし。一方で、スキルには範囲攻撃や味方の回復など、特別な性能が付与されているものがあり非常に強力な反面、クールタイムが設定されているため、使い所を考えながら戦う必要がある。
ここまでは従来のMMORPGと大差ないのだが、本作にはそれらの行動以外にも、ジャンプ、回避といったアクションも使いながら戦うことができるのが特徴だ。なかでも回避はその名の通りエネミーの攻撃を避けることが可能なアクションで、うまく使いこなせば被ダメージを極端に減らしながら戦える。回避可能な時間(いわゆる無敵時間)も意外に長く、さまざまな局面で役に立つ。
さらに、本作においてはボスエネミーのような一部のエネミーに、強力な攻撃を行なう直前にその攻撃範囲が赤く示される「攻撃予兆」というシステムが用意されている。攻撃予兆の範囲内にいるときは、範囲外に移動したり回避を使ってやりすごすなどといった対応が必要だ。MMORPGとしてはユニークな戦闘システムだと言えるが、これによって戦闘はよりアクション性に満ちたものとなり「エネミーを攻略している感」が濃厚に味わえる。
ちなみに筆者は今回のプレイにおいて、ソロでも戦えるようにと遠距離攻撃を得意とするクラス「ブラストアーチャー」でプレイしたのだが、実際にはエネミーの移動速度が速いことも多く、接近戦にもつれこむケースが多かった。そんなシーンで回避を使い、態勢を立て直しながら戦うのはアクションゲームをプレイしているようで、楽しく戦うことができた。
このアクション要素の強さは、ふだんからコンシューマー機でアクションゲームをプレイをしている筆者のようなプレーヤーにはかなり刺さる要素ではないだろうか? ……とは言うものの、調子に乗ってレベルの高い強敵に挑んだ際にはあっさりとやられてしまったので、やはりRPG的な「キャラクターを成長させてから挑む」という鉄則は大前提としてあるようだ。
なお、本作ではキャラクターの操作がキーボードとマウスだけでなく、ゲームパッドにも対応している。今回のCBTにおいて筆者は終始ゲームパッドでプレイをしていたが、そのおかげでアクションの操作に不便を感じることなく快適にプレイすることができた、ということも追記しておこう。
成長システムもユニーク! イマジンでキャラクターを強化しよう
本作は、経験値によるレベルアップのほかに、ユニークな成長システムが用意されている。それは「イマジン」という装備用のアイテムで、これをクラフト(制作)したり精錬(強化)したものを装備することで、キャラクターのステータスを底上げできるというものだ。
イマジンには「バトルイマジン」と「インナーイマジン」の2種類があり、バトルイマジンを装備しておくと、キャラクターのステータスがアップするほか、バトル中にスキルと同じように使うことが可能となる。一方のインナーイマジンは純粋にキャラクターの能力をアップするためのもので、その用途は微妙に異なる。
イマジンを入手するには、まず、クラフトに必要な素材を手に入れるところから始まる。そのためのアイテムを獲得するべく、クエストをクリアしたり特定のエネミーを倒すなどの必要な手順を踏まなければならない。つまり、クラフトに漕ぎ着けるまでそれなりに苦労はあるのだが、キャラクターの強化に直結する要素なので押さえておかない手はない。
そんなイマジンにはレベルが設定されており、一定の精錬を行なうとレベルが上がって能力や底上げされるステータスの量も増加していく。ただし、装備するキャラクターのレベルを超えてしまうとそのイマジンは装備できなくなるため、精錬しすぎるのもいけいない……など、バランスを保ちながら強化を管理していく必要がある。
強力なイマジンほどレアな素材を要求される傾向にあるようだが、このあたりはMMORPGの常というもので、正式サービスが開始されれば、多くのプレーヤーがイマジンの素材を求めて狩りをするようになるのだろう。少なくとも、時間をかける価値のある要素であることは間違いなさそうだ。
今回、「BLUE PROTOCOL」のCBTに参加してわかったのは、本作には旧来のMMORPGにあった素材集めの苦労やレベリングの楽しさ、仲間とのチャットなどの思い出といったMMORPGの良さが損なわれることなく用意されていたことだ。それに加えて、美麗なグラフィックスを用いたキャラクターや世界観の表現、設定に凝ったストーリーシーンの演出、プレイしがいのあるアクション要素など本作ならではの要素も用意されており、制作側がより楽しめるMMORPGを作っていこうとしている気概も感じられた。
残念ながら今回はキャラクターレベルの兼ね合いで、レイドボスや新装備など見ることのできなかったコンテンツもあったが、それでもメインクエストやボスエネミーなどの要素は充分に楽しめたこともあって、個人的には大満足だ。ここ数年、MMORPGというジャンルから離れていた筆者ではあるが「BLUE PROTOCOL」を機にまた触れてみてもいいかも……と、そんな気にさせられた今回のCBT。今後、本作がどのように展開していくかは現時点では不明だが、しっかりと注目していきたいタイトルである。
【使用機材】マウスコンピューター「G-Tune P5」
・CPU:インテル Core i7-9750H
・GPU:GeForce GTX 1650
・メモリ:8GB PC4-19200
・ストレージ:256GB M.2 NVMee対応SSD
・ディスプレイ:15.6型 フルHDノングレア (IPSパネル)
・重量:約2.3Kg
・OS:Windows 10 Home 64ビット
・価格:119,800円(税別)~
※画像は開発中のものとなります。
©BANDAI NAMCO Online Inc.
©BANDAI NAMCO Studios Inc.
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May 01, 2020 at 08:00AM
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