悪天候の日など、旅客機は飛び立ったとしても、目的地を前に引き返すことがあります。パイロットはどのように着陸可否を判断しているのか、JAC公認「メカニック絵師」の漫画が解説しています。JAC現役機長にも話を聞きました。
JAC整備士作「空の上の航空教室」が基準を説明
空港の出発ロビーにて、「到着地が悪天候のため、場合によっては引き返す場合などがありますのでご了承ください」といったアナウンスを耳にすることがあります。
そのアナウンスの対象が搭乗予定の便であった場合、果たして目的地に到着できるのか否か分からない状態で乗り込むわけですが、実際に目的地の空港へ着陸できるかどうかは、いつ、どのように決められるのでしょうか。
JAL(日本航空)グループで、鹿児島を拠点に離島と本島を結ぶような地域路線をおもに運航するJAC(日本エアコミューター)は、同社の機内誌「JAC NOW~ゆいタイム~」内の、現役のJAC整備士が手掛ける漫画『空の上の航空教室』にて、この着陸可否の判断基準を説明しています。
同漫画では、島根県の離島、隠岐諸島にある隠岐空港における事例を紹介しています。
それによると、JACがかつて保有していたボンバルディアDHC8-Q400型機で着陸する場合、MAP(Missd Approach Point)という航路上の位置において、滑走路がパイロットから見えるかどうかで着陸の可否を決めていたそうです。見えない場合は着陸復航(ゴーアラウンド)、つまり着陸をやり直すために再び高度を上げることになり、そのまま天候の回復が見込めない場合は出発空港へ引き返すことになります。
なお、この基準は着陸先の空港や、使用する飛行機などによってそれぞれ定められており、パイロットはそれを理解し、遵守したうえで的確な判断を下しているといいます。
では、実際どういった時期に、このような事象が多く発生するのでしょうか。現役のJAC ATR型機機長、木村亮典さんに話を聞きました。
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May 05, 2020 at 02:10AM
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悪天候の着陸 するかどうかの決め方は? 多い時期や地域特有の事情 JACパイロットに聞く - 乗りものニュース
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