南西諸島の防衛を目的として防衛省は3月下旬、オスプレイ17機を運用する陸上自衛隊輸送航空隊を陸自木更津駐屯地(千葉県木更津市)に配置した。木更津市は最初の配備から5年以内と期限を区切り、暫定的にオスプレイを受け入れた。防衛省は佐賀空港への恒久的な配備を目指しているが、佐賀県と地権者でもある地元漁協との合意が進んでおらず、見通しは立っていない。
「佐賀空港が最適な候補地であることに変わりないが、島嶼(とうしょ)防衛は喫緊の課題だ。即応態勢を維持する観点から、暫定配備の結論に至った」。5日午前、木更津駐屯地で行われた輸送航空隊の隊旗授与式で、防衛省の岩田和親政務官は約110人の隊員を前にこう訓示した。
定員430人で構成される輸送航空隊のうち、木更津駐屯地には約340人を配し、2飛行隊と部隊本部、整備隊などを置く。オスプレイは早ければ6月中にまず2機が配備され、残り15機も5年以内に順次続く。
オスプレイ計画の出発点は、軍事活動を活発化させる中国を念頭に置いた南西方面の離島防衛強化。防衛省が佐賀空港を最終目的地とするのは、オスプレイが輸送を担うことになる水陸機動団の団本部が相浦駐屯地(長崎県佐世保市)にあり、距離が近く運用上の利点が大きいためだ。
佐賀県の山口祥義知事は2018年8月に受け入れを表明。自衛隊の空港供用を認めない公害防止協定の見直しを地元漁協に求めたが、安全性などの観点から反対する漁協の理解は得られておらず、難航している。
今回のオスプレイの木更津暫定配備は、滑走路が1500メートル以上ある全国33の自衛隊航空基地のうち、相浦と最も近いことなどを理由としている。それでも、両駐屯地間の距離は約千キロあり、「佐賀空港と木更津を比べると、ロス(時間的損失)は2時間程度生じる」(防衛省幹部)。佐賀空港から沖縄県・尖閣諸島までの飛行時間は約2時間半と見積もられ、木更津からはさらに倍近い時間を要する計算となり、有事の部隊展開に影響が出るのは避けられない。
防衛省幹部は、佐賀側との合意形成について「丁寧な説明をしていくに尽きるが、よく分からない足踏み状態だけは避けたい」と話す。地元には、ノリの漁期が終わるのを待って再度説明を重ねるという。 (塩入雄一郎)
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April 05, 2020 at 02:00PM
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陸自オスプレイ、木更津に暫定配備 「本命」佐賀は見通し立たず - 西日本新聞
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