2020年3月11日、ロシアではプーチン大統領が提示した憲法改正案が上下両院を通過した。これにより、すでに4期16年も大統領を務めるプーチンの5選目出馬も可能になる。プーチンの野望はどんなものなのか。
ロシアの独立系ラジオ局「モスクワのひびき」名物編集長で、プーチンからも目をつけられているアレクセイ・ヴェネディクトフに、仏紙「フィガロ」が聞いた。
──ラジオ局「モスクワのこだま」は紆余曲折あれど、発言の自由を守ってこられました。編集長のあなたにうかがいます。今日(こんにち)のロシアで重大な動きは何だと思いますか?
まずなによりも重大なのは、モスクワで変化が始まったということです。ただしそれは、精神的な変化でした。
プーチンが2024年に退陣するかどうかで、世論は大きく割れています。プーチンの座を引き継ぐのは誰でしょうか? 誰にもわかりません。
ですから誰もが気を揉んでおり、唯一の「有権者」プーチンに忠誠を表そうとしています。プーチンは居座り続けるだろうと言う人もいます──仕事を果たさぬままロシアを見捨てるわけにはいかないからだと。プーチンをよく知っている私としては、この動機に賛同します。
「われわれはしっかりと仕事をしている!」──それが彼のスタンスなのです。
「世界中のロシア人を結集させる」という使命
2014年のクリミア併合が起こる前までは、プーチンの念頭に唯一あるのは、彼自身と家族の「引退後」の安全だと私は思っていました。ところがクリミアを併合したことで、彼は学校の教科書に載るようになったのです!
彼にはひとつの使命が与えられました。世界中のロシア人を結集させることです。多くの人が、プーチンはロシアのナンバーワンであり続けるだろうと思っています。プーチンは鄧小平のようになるのでしょうか?
さまざまな可能性が考えられます。憲法の改正、憲法制定議会の招集、ベラルーシとの合併宣言など……。
──その「世界中のロシア人」という考え方は、どう理解すればよいでしょうか?
世界中のロシア人というのは、当然ロシア自体も含みますが、ベラルーシ、ウクライナの一部、トランスニストリア(モルドバとウクライナの国境地帯)、北部カザフスタンなども含みます。
スターリンは鉛筆で恣意的な国境を引いて人々を分断してしまった、とプーチンは考えています。プーチンは常に、われわれは「ドイツ人のように」引き裂かれた人々なのだ、と語っています。
10年ほど前のこと、プーチンはクリミアで戦争をすることはないだろうと言いつつも、ただし万が一のことがあればそのときはおそらく……と語っていました。要するに、クリミア併合はひとつの夢だったのです。
──ご著書では、「プーチンの最後の任期は、暗澹(あんたん)とした時代になるだろう」と語られています。
それはもうすでに起こりつつあります。ゴルバチョフやエリツィンのときに起こったことを考えてみてください。彼らの任期中に革命が起こりました。
ところでフランスでは、革命のあとにナポレオンが出てきましたね。最初は共和国の将軍としてでしたが、やがて新しいフランスの皇帝になりました。そのあと、ルイ18世の「ライトな」王政復古があり、そしてシャルル10世の極右的な反動があったわけです。
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