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Thursday, September 29, 2022

『バードマン』監督が贈る ある男の壮大な心の旅路をテーマにしたノスタルジック・コメディ Netflix映画『バルド、偽りの記録と一握りの真実』 - otocoto.jp

本年度のヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に選出されたNetflix映画『バルド、偽りの記録と一握りの真実』。本作は、『バードマン あるいは (無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(15)、『レヴェナント:蘇えりし者』(16)でアカデミー賞監督賞に輝いたアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督による自叙伝的なノスタルジック・コメディ。

この度、現実世界なのか空想世界なのか‥‥観る人の心を大きく惑わす、魅惑的な世界観の一端を映し出した日本版予告映像が公開された。イニャリトゥ監督自身の自伝的要素が色濃く反映された“新境地”の作品であることが予感される。

複数回アカデミー賞受賞に輝いたイニャリトゥ監督が、『レヴェナント:蘇えりし者』以来再び手掛ける長編映画である本作。ロサンゼルスを拠点に活躍する著名なジャーナリスト兼ドキュメンタリー映画製作者の主人公シルベリオ・ガマ(ダニエル・ヒメネス・カチョ)が、国際的な賞を受賞することが決まり、母国であるメキシコへと旅立つ場面から始まる。

予告映像では、シルベリオが自らの過去にあらゆる問題の答えを求めて、思いを巡らせる様子が描かれている。生まれたての子供、舞台に立って何かを叫ぶシルベリオ、人々が山積みになる中で一人ポツンと立ちすくむ姿‥‥断片的な描写が次々と映し出される映像からは、“考えるな‥‥感じろ”と言わんばかりのイニャリトゥ監督のメッセージが読み取れる。

シルベリオは、母国へ帰る何でもないはずの旅の中で、自らの内面や家族との関係、そして自らが犯した愚かすぎる“過去”などの問題と向き合いながら、生きる意味を見つけていく。濃密かつ感動的な心の旅路を美しい映像とともに描く、壮大で没入感のある物語。監督の故郷であるメキシコで撮影が行われる等、自伝的要素が多いとされる本作は、数々の映画賞を受賞してきた監督の集大成的な作品になることも期待されている。

そんなイニャリトゥ監督は、「数年前から私は自分の過去を遡ってみたり、内側から探索したりするようになりました。どの道も捉えどころがなく、まるで迷路のようです。前もってお伝えしておくと、私は今でも自分の過去に絶対的な真実を見つけることはできていません。ただ、そこには現実と想像の間の旅、つまり”夢”があるだけです。夢は、映画と同じように、リアルに見えても真実ではありません。本作は、その境界が判然としない2つの幻影の間における旅の記録です」と語り、監督自身が試みた過去の自分と向き合う経験が、本作のテーマとして落とし込まれていることを明かしている。

数々の名作を生み出してきたイニャリトゥ監督は、大胆な物語の構成と深いインパクトを与える視覚的作用で人間の在り方を表現し続けてきた。誰もが様々な重圧に耐えながら生きる現代において“人間であること”の意味を伝える、メッセージ性あふれる本作に世界中が注目している本作は、第35回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門で上映されることも決定しており、11月より一部劇場でも公開される。

Netflix映画『バルド、偽りの記録と一握りの真実』は、12月16日(金)より独占配信。

作品情報
Netflix映画『バルド、偽りの記録と一握りの真実』

ロサンゼルスを拠点に活躍する著名なジャーナリスト兼ドキュメンタリー映画製作者の主人公シルベリオ・ガマが、国際的な賞を受賞することが決まり、母国であるメキシコへと旅立つ。シルベリオは、母国へ帰る何でもないはずの旅の中で、自らの内面や家族との関係、そして自らが犯した愚かすぎる“過去”などの問題と向き合いながら、生きる意味を見つけていく。濃密かつ感動的な心の旅路を美しい映像とともに描く、壮大で没入感のある物語。

監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ

出演:ダニエル・ヒメネス・カチョ

2022年12月16日(金) Netflixにて独占配信

公式サイト netflix.com/title/81249430

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