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Thursday, September 22, 2022

雄大な大自然の魅力で癒やされよう!和歌山ミュージアム〜ジオパーク編 - テレビ東京

和歌山ミュージアム 南紀熊野ジオパーク

ジオパーク。それは地域の大地のなりたちを知るだけでなく、歴史・文化・動植物・食などを通じて、大地と人の暮らしの関わりを実感して楽しむところ。ジオサイトの宝庫でもある和歌山県。和歌山にある橋杭岩、フェニックス褶曲、千畳敷などの自然が作り出した壮大な景色と文化などに触れてみて下さい。

今回で五回目を迎える和歌山の魅力の一つ「ジオパーク」を紹介する。

「和歌山ミュージアム」第一回はこちら
56億7000万年後何かが起きる、「高野山」に戦国武将のお墓が集まる理由とは!?

「和歌山ミュージアム」第二回はこちら
神のお告げで捨てられ、狼と岩に育てられた子どもの数奇な運命@和歌山県熊野古道

「和歌山ミュージアム」第三回はこちら
日本初ワーケーションの聖地『南紀白浜』を選んだ大企業に聞く! この地の魅力とは!?

「和歌山ミュージアム」第四回はこちら
平安のサイコパス、恐怖の伝承「安珍・清姫伝説」@和歌山県日高地方

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みなさんは、ジオパークという言葉をご存知だろうか?

「ジオパーク」

それは、地球を知り、楽しむことができる場所。

山や川、大地や地層など、自然現象によって生み出された地域やその景観のことを指す。

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本州の最南端・和歌山県で、雄大な太平洋に面するここ、「南紀熊野ジオパーク」では、大地の成り立ちを直に感じることができる。
南紀熊野には、なんと100カ所を超えるジオパークの見どころ「ジオサイト」が存在しているのだ。

その中でも代表的なジオサイトがこちら。海中を850mにわたり、そそり立つ巨大な岩。
規則的に並ぶその姿が橋の杭を思わせることから、「橋杭岩(はしぐいいわ)」と名付けられている。
1500年前の大規模火山活動でマグマが上昇岩柱となり、この絶景を作り上げた。
弘法大師と天の邪気が賭けをする中で一夜にして作り上げた、という伝説も生まれ、国の名勝天然記念物に指定されている。

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続いては、「南紀白浜」の名で知られる白浜町。リゾートタウンとして有名なこの場所は、「円月島」「志原海岸」など、ジオサイトの宝庫でもある。

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こちらは千畳敷(せんじょうじき)。和歌山県西牟婁郡白浜町の景勝海岸である円月島および三段壁とともに「円月島(高嶋)・千畳敷・三段壁」の名称で国の名勝に指定されている。

その名のとおり広い岩畳を思わせる大岩盤。
瀬戸崎の先端から太平洋に向けて突きだしたスロープ状になった白く柔らかい岩は、第3紀層の砂岩からなる大岩盤で、荒波に浸食され、壮大な景観を形作った。

打ち寄せる波が、そのまま石になったかのような岩の造形。その広さは約4ヘクタールで、畳を千枚敷けるほどの広さである。

この場所から望む夕日の美しさは有名で、広大な太平洋に夕日が沈む光景は「日本の夕陽百選」にも選ばれている。

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海岸に放つ圧倒的な存在感...つの字型に力強く地層が折れ曲がるのは「フェニックス褶曲」
2千万年前から4千万年前にできた「褶曲」と呼ばれる地殻変動の痕跡だ。

途方も無い地球の営みに触れることができるこの場所。中学校の教科書にも採用されるなど、世界的にも有名な地質遺産である。

この褶曲の近くに「アマドリ」という小字がある。このアマドリは、現在も国道横にある大きくオーバーハングした岩場で、昔の人が「雨宿り」した事から名づけられた地名だが、実際はカタカナ表記であり、漢字の標記ではない。
しかし、この近くにバス停ができることになったとき、バス会社が表記を「天鳥」としたことから、近くにあるこの褶曲は、いつの頃からか「天鳥の褶曲」と呼ばれるようになった。そして、ある地質学者が海外に褶曲を紹介する際、天鳥をフェニックスと英訳したと言われている。

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周囲約3kmの陸続きの島「江須崎島」。かつて海底だった場所が隆起した特徴的な地形島内は、200種余りの亜熱帯植物の密林に覆われており、木々の樹齢はすべて300年を超える。島の中央に鎮座するのは春日神社。島全体が上の聖域となり、神秘的な空気に包まれている。

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高さ100m、幅500m。清流、古座川(こざがわ)に沿ってそびえ立つ岩の壁は、マグマが地表へ噴出する際の通路として形成された日本最大級の巨岩、その名も「一枚岩」。季節や天候ごとに様々な表情を見ることができ、訪れる人を楽しませている。

wakayama_20220922_08.jpg「提供:古座川町観光協会」

約1500万年前~1400万年前、「熊野カルデラ」形成に伴い、流紋岩質マグマが地表へ噴出する際の通路として、延長20km以上にわたる「古座川弧状岩脈」が形成された。この岩壁には、一枚岩の守り犬の民話があり、毎年、4月と8月には巨大な守り犬の影が出現する。

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那智山の奥山、大雲取山から流れ出る本流にいくつもの流れが重なり合い、ついには原生林を切り裂くように落下しているのが、この「那智の滝」だ。
水柱は落差133m、銚子口の幅13m、滝壺の深さは10mの名瀑で、落差は日本一。銚子口の岩盤に3つの切れ目があり、三筋になって落下し始めるところから、「三筋の滝」とも呼ばれている。

手前に見えるのは「熊野那智大社」。熊野三山の一つで、熊野夫須美大神を主祭神とする。かつては那智神社、熊野夫須美神社、熊野那智神社などと名乗っていた。また、熊野十二所権現や十三所権現、那智山権現ともいう。

悠久の時を経て、地球が形作った唯一無二の景観。

いつもと少しだけ見方を変えて、ここにしかない風景を探しに、旅に出てみてはどうだろう。

和歌山県で、きっと出会えるはずだ。

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