斎藤工(40)が2日、都内で行われた主演映画「シン・ウルトラマン」(樋口真嗣監督。5月13日公開)完成報告会で、企画を務めた庵野秀明氏(61)の脚本について聞かれ「僕ごときが理解できるものじゃないと1度、閉じた」と振り返った。その上で「分厚い台本に書かれた、因数分解のような複雑かつ壮大な物語は1度、読んだだけでは理解できない世界観」と評した。
斎藤は劇中で、、防災庁の禍威獣(かいじゅう)特設対策室専従班、通称・禍特対(かとくたい)の作戦立案担当官でウルトラマンになる男・神永新二を演じた。斎藤は、庵野氏が総監督を務め、興行収入82億5000万円を記録した16年の映画「シン・ゴジラ」にも出演しているが「自分の、さまつな脳みそを製作陣に委ねようと切り替えた。公開というタイミングで多くの方に驚かせたい…という1ページ目から、役の参考資料のようなものまで作っていただき…活字がいっぱい」と笑みを浮かべた。
神永の相棒の分析官・浅見弘子を演じた長澤まさみ(34)も「どんな映画になるんだろうと想像がつかなかった」と、庵野氏の台本を最初に目を通した印象を語った。その上で「キャラクターが筋が通って存在していたので、自分が担当する役を全うしようと。出来上がったものを見て。こうなるんだと…1度、見ただけでは理解できない。何度か映画館に行かないと…」と物語の深さを強調した。
禍特対の班長・田村君男を演じた西島秀俊(51)は「面白さと情報量の多さに圧倒され、設定資料も分厚く、読んだ。情報を全部、伝えないといけないんだなと」と台本を最初に読んだ印象を語った。その上で「人間ドラマを伝える作品だと。自分が一緒に走って行かなければいけないと覚悟しなければいけないんだなと」と語った。
登壇した俳優陣は、完成報告の直前まで完成した映画を見ていたという。斎藤が「自分の少年性をスクリーンから全身で浴びた…言語化が難しい。人と見て育っていく作品」と言えば、長澤も「公開してから何回も映画館に見に行きたい。そういう作品は初めて」と吐露した。西島は「自分が子どもの頃見ていたものを、リスペクトしている。その世代の人が大興奮するの間違いない。子どもたちは人生の記憶の中に、深く刻まれるすごい作品だと思う」と力を込めた。その上で「今、見られるんだったら、もう1回、また見たい!!」と、今すぐにでも作品を再見したいと訴えた。
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