小学館創業90周年企画の冠の元、2012年10月にテレビアニメの放送が始まった『マギ』。原作は『週刊少年サンデー』で連載されていた大高忍先生の同名コミックスで、累計発行部数2500万部以上(2020年5月時点)の大ヒットを記録しました。
すでに原作は完結していますが、現在アマゾンプライムビデオではテレビシリーズ第1期(全25話)と第2期(全25話)を一挙配信中。加えて本編の前日譚『マギ シンドバッドの冒険』全13話も視聴できます。
『マギ』(アマゾンプライムビデオ)まず『マギ』を語るうえで欠かせない存在が、タイトルにもなっている“マギ”という言葉。マギとは“王を選定する魔法使い”のことで、このマギこそが本作の主人公であるアラジン(声:石原夏織)、そしてマギである彼から“王の器”として選ばれたのがもうひとりの主要人物・アリババ(声:梶裕貴)です。
アラジン、アリババの名前からわかる通り、本作は『千夜一夜物語』をモチーフにした物語。アラジンは“ジンの金属器”を求めて旅していたところ、ひょんなことをきっかけに迷宮(ダンジョン)攻略で一攫千金を夢見る少年・アリババと出会います。
迷宮とは、世界各国に突如現れた謎の遺跡群のこと。中には不思議な力を持つ魔法アイテムや金銀財宝が眠っているといわれており、そのお宝の最高峰とよばれているのがアラジンの探し求めていた“ジンの金属器”でした。
そこでふたりは互いの目的を果たすために、難攻不落のダンジョンへ足を運ぶことに。数々のトラップや危険な迷宮生物が襲いかかる中、果たしてアラジンたちは無事に迷宮攻略できるのか!? というのが大まかなあらすじです。
……と、迷宮攻略を目指す王道冒険ファンタジーというのがジョバンのあらすじなのですが、じつはこの迷宮攻略は通過点にすぎず。ここから壮大な物語へと発展していきます。
- 黄牙一族編(第4話~第5話)
- モルジアナ編(第6話)
- バルバッド編(第7話~第17話)
- シンドリア編(第18話~第25話)
とくに黄牙一族編は、アラジンが自身の使命を理解し始めるきっかけとなったエピソード。マギとは何か、ルフとは何か――。物語の真髄が少しずつ見え始めるとともに、家族の温かみや平和などについても考えさせられるはずです。
そして第7話から始まるバルバッド編では、作中屈指の人気キャラクター・シンドバッドが登場。彼は7つの海、7つの迷宮を制したシンドリア国王で、『シンドバッドの冒険』の主人公でもあります。そんな超重要人物であるシンドバッドが物語にどう関わっていくのか、要注目です!
その物語を支える音楽は、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの鷲巣詩郎氏が制作を担当し、作品の壮大さをより一層際立たせています。
友情や冒険、魔法など少年のロマンをこれでもかと詰め込んだ『マギ』。興味のある方は、ぜひ物語の行く末を見届けてみて。
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。
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