
アメリカ人はサメが大好きらしい。1週間にわたってサメ番組を届けるディスカバリー・チャンネルの「シャーク・ウィーク」は、1988年以来、毎夏の恒例となっている。しかし、その“サメマニア”のルーツは、実は大ヒット映画『ジョーズ』ではなく、第二次世界大戦だ、とテキサス大学でアメリカの大衆文化、社会・文化史を教える研究者が歴史を紐解いている。 【画像】アメリカ人に“サメマニア”が多いのは、第二次世界大戦がきっかけだった
好奇心と恐怖の種
毎年夏にディスカバリー・チャンネルで放送される「シャーク・ウィーク」は、サメが狩りをしたり、捕食したり、飛び跳ねたりする様子を収めた壮大なドキュメンタリー映像で、熱心な視聴者を魅了している。 1988年にスタートしたこのテレビ番組は、瞬く間に大ヒット。1975年に公開された大ヒット映画『ジョーズ』の収益に刺激された製作者たちの期待をはるかに上回る経済的成功を収めた。 33年後の今も変わらぬ、ケーブルテレビ史上で最長の歴史があるこの番組の人気は、アメリカ国民がサメに怯え、魅了されているという証拠だ。 ジャーナリストや学者は、アメリカがサメに夢中になっている理由として『ジョーズ』をよく挙げる。しかし、人間とサメとの何世紀にもわたる関係を分析してきた歴史家として、私は「サメマニア」の由来は、それよりも過去にあると異議を唱えたい。 アメリカ人がサメに夢中になる契機となったのは、第二次世界大戦だ。戦時中に何百万人もの人々が動員されたことで、歴史上最も多くのアメリカ人がサメと接触し、海の捕食者に対する好奇心と恐怖の種が広まったのだ。
戦争をきっかけに大移動
第二次世界大戦以前は、州や郡を越えた移動は珍しかった。しかし、戦時中は国中が動き回っていた。 1940年の国勢調査によると、1億3220万人の人口のうち、1600万人のアメリカ人が軍隊に所属し、その多くが太平洋で戦った。一方、1500万人の民間人が郡を越えて防衛産業に従事。防衛産業の多くはアラバマ州モービル、テキサス州ガルベストン、ロサンゼルス、ホノルルなどの沿岸都市に位置していた。 国中の地方紙は、大海原で爆撃された船や飛行機の記事を頻繁に掲載し、一般市民や軍人を釘付けにした。ジャーナリストは「サメのいる海」で救助されたり、命を落としたりする軍人たちの姿を続々と伝えた。 サメが実際に見えていようがいまいが、これらのニュース記事は、あちこちにモンスターが潜んでいて、殺そうとしているという文化的な不安感を増幅させた。 海軍士官で海洋科学者のH.デビッド・バルドリッジは、サメへの恐怖が太平洋戦線の軍人の士気低下の主な原因であると報告している。司令官のジョージ・ケニーは、P-38戦闘機の採用を熱烈に支持した。双発で航続距離が長いため、単発機のような故障や燃料タンクが空になる可能性が低くなるからだ。 「コックピットから見下ろすと、サメの群れが泳いでいるのが見える。上空を通過する人間にとっては望ましいものとは思えない」
からの記事と詳細 ( アメリカ人に“サメマニア”が多いのは、第二次世界大戦がきっかけだった(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース )
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