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Sunday, August 29, 2021

本日、堂々発売!!! 発売前から話題沸騰の、三川みりによる壮大なる令和のファンタジーが始動!:時事ドットコム - 時事通信

[株式会社新潮社]

「シュガーアップル・フェアリーテイル」シリーズ、「一華後宮料理帖」シリーズなどの人気ファンタジーシリーズを書いてきた作家・三川みりの新作は命を懸けて世界を欺く壮大な男女逆転宮廷ファンタジー!

新潮文庫nexより、累計65万部の「シュガーアップル・フェアリーテイル」シリーズ、累計34万部「一華後宮料理帖」シリーズなどの人気ファンタジーシリーズを書いてきた作家・三川みりの新作は命を懸けて世界を欺く壮大な男女逆転宮廷絵巻!

「シュガーアップル・フェアリーテイル」シリーズ、「一華後宮料理帖」シリーズなどの人気ファンタジーシリーズを書いてきた作家・三川みりの新作は命を懸けて世界を欺く壮大な物語。本日、その一巻目がついに発売される。

【本書のストーリー】
命懸けの「嘘」で、異端の皇子が新しい国を目指す! 男女逆転宮廷ファンタジー。

海に浮かぶ央(ひさし)大地には一原八洲(いちげんはっしゅう)と呼ばれる九つの国が存在し、巨大な龍の上に存在すると信じられている。その一国・龍(たつ)ノ原(はら)で皇尊(すめらみこと)が崩御し、皇位の座を巡り競う三人の男がいた。その中の一人、日織皇子(ひおりのみこ)は実は女である。

この国では女は龍の声を聞く力を持つが、生まれながらにその力を持たない者は「遊子(ゆうし)」と呼ばれ、命を奪われる宿命を持つ。遊子ゆえに殺された姉の復讐を果たすため、日織は国の掟を変える決意を胸に、男として皇尊を目指す。

一方、女にしか聞こえない龍の声を聞く能力(ちから)を持つ男は禍(まがつ)皇子として処刑される。──「もたざる者」と「もってはならぬ者」が、命の尊厳を守るため、運命に翻弄されながら闘い、生き抜く様を描く、壮大なる男女逆転宮廷絵巻!

【本書について】
特設サイトもオープンし、イラストレーター・千景氏による美麗なイラストや、物語世界についての盛りだくさんの情報が掲載されている。またkindleでは一章分までを丸々無料公開して配信中。

造本にも工夫があり、通常、新潮文庫nexの背は黄色からピンクへのグラデーションで統一されているが、このシリーズは特別に金の特色が使われている。この装幀は新潮文庫nexでは初の試みだ。今後もこの仕様でシリーズは続いていく予定である。

【著者コメント】
特別な技術があったり、能力があったり――今まで、そんな主人公の物語を多く書きました。
しかしある日ふと、逆をやってみたくなりました。
特別なことができる者ではなく、あたりまえと思われていることができない者を、主人公にしたいと。
「もたざる者」の人生はきっと過酷で、だからこそ書く意味もあるはず。
不思議な生き物や力があたりまえの世界で、「もたざる者」として、強く生きる者たちの姿を描けていたら良いと切に願います。

【編集者のコメント】
■担当編集S・M(担当作品:小野不由美「十二国記」ほか)
この小説を読んだとき、主人公の「覚悟」に震えました! 多くの物語には、偶発的な巻き込まれ型で人生が一転する作品が多く見られますが、本作にはそうした成り行きといったものはありません。「皇」を目指す日織(ひおり)にも、「皇女」となる悠花(はるはな)にも、その道を選ぶ宿命があるからです。

この国には、女が有する力と、男が得てはならない力とがあります。その能力を「持たざるが者」と「持ってしまった者」である彼らを待ち受けるのは残酷な掟です。己の命を守るため、そして国を変えるために、自らの性を偽り皇と皇女となる決断をするのです。野望渦巻く覇権よりも深淵な、まさに「命」を護るための男女逆転宮廷絵巻、一緒に楽しんでいただければ幸いです。

■担当編集S・H(担当作品:朱野帰子「わたし、定時で帰ります。」町田そのこ作品ほか)
主人公の日織の悲痛な覚悟がきっと今の閉塞感を抱える世の中に生きる人の、特に女性の心に、熱い勇気を注いでくれると信じています。 この物語は建国ファンタジーであり、「私は間違って生まれてなどいない」ということを証明するための戦記なのです。 少女小説というジャンルで魅力的なキャラクターたちを様々生み出してきた著者の新機軸をどうか体感してください。

■新潮文庫nex編集長 O・Y(担当作品:畠中恵「しゃばけ」シリーズ、梨木香歩、恩田陸作品ほか)
『とりかへばや物語』から『君の名は』まで、日本人は「男女逆転もの」が大好きですが、あらたな「男女逆転もの」の名作が生まれました! 決意と秘密を抱えた、男装の主人公、日織。過去の傷、残酷な掟、虐げられた存在、心に秘めた野望……三川さんの端正な文章でつづられる物語の根底には色気と影が感じられ、ひさかたぶりに本に「耽溺」してしまいました。 何よりもすごいのが、見事に構築された幻想的世界観と、ジェンダーや差別といった「いま」にアップデートされた価値観とが、有機的に結びついていることなんです。この物語の「新しさ」には、ファンタジー好きならずとも、一般小説の読者も夢中になること請け合いです。 新潮文庫nex編集長として、この作品の立ち上げに参加することができた幸せを、しみじみと噛みしめています。皆様も、ぜひこの伝説のはじまりにお立会いください!

【書評家コメント】

・北上次郎 書評家
キャラ設定と文体のリズムがいいので徐々に引き込まれ、この先、どうなるんだろというときに、物語の真ん中でガクンとギアが上がるのだ。うまいなあ。こうなると、
あとは一気読み。まったく素晴らしい。(全文は「波」12月号掲載予定)

・大矢博子 書評家
本書はファンタジーだ。だが言うまでもなく、これと似た例は、現実にいくつもある。たとえば龍の声を聞く力を、「出産」や「見た目」などと置き換えて考えてみればいい。(中略)日織の気持ちや「遊子」たちの状況は、そのまま今の私たちの生きるこの社会なのだ。それをどう覆していくのか。覆せるのか。異世界ファンタジーとしてのロマンをたっぷり味わいつつ、その芯は実に骨太。なんとも楽しみなシリーズが始まったものだ。

【著者プロフィール】
三川みり:Mikawa Miri
広島県生れ。角川ビーンズ小説大賞審査員特別賞を受賞し、『シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精』でデビュー。同シリーズが人気を博す。ほか、「封鬼花伝」シリーズ、「一華後宮料理帖」シリーズ、「ここは神楽坂西洋館」シリーズ、『君と読む場所』など著書多数。

【書籍データ】
タイトル:龍ノ国幻想1 神欺く皇子
著者名:三川みり
発売日:2021年8月30日
造本:文庫(新潮文庫nex)
本体定価:781円(税込み)

企業プレスリリース詳細へ (2021/08/30-11:16)

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