2021年6月24日(米国時間)、Microsoftは次期バージョンのWindowsとなる「Windows 11」を2021年内にリリースすることを発表したが、このリリースにあたって、その後のメジャーアップデートの提供スケジュールも変更されることになる。Betanewsが同26日、「Windows 11 is only getting one major update each year」において、Windows 11ではメジャーアップデートの提供は年1回になる予定だと伝えた。
現在、MicrosoftはWindows 10に対して年2回の「機能アップデート」を提供している。これは市場の変化に対して迅速に追随し、新機能をより早く提供することを目指して設定されたリリースサイクルである。これは、新しいものを望むユーザーにとっては大きなメリットがあった一方で、多数のPCを管理するシステム管理者にとっては半年に1度訪れる頭の痛い問題にもなっていた。Windowsの大きなアップデートは、安定性やパフォーマンスの観点でたびたび問題を発生させることがあったからだ。
Windows 11ではこのリリース頻度が年1回となるため、Microsoftにとっては各アップデートをテストする十分な時間を確保できるようになる。更新頻度が半分になる代わりに、1回のアップデートに追加される変更はこれまでよりも多くなる予定だという。
リリーススケジュールの変更に加えて、Windows 11ではWindows Updateのサイズがこれまでよりも約40%削減され、その分だけダウンロードとインストールにかかる時間が短縮されることも発表されている。さらに、アップデートはバックグラウンドで行われるため、作業の中断を最小限に抑えることができるようになるという。
Microsoftによれば、Windows 11のメジャーアップデートは毎年下半期に行われる予定とのこと。メジャーアップデート以外の累積的なアップデートについては、これまでと同様に年間を通じて提供される。またWindows Insider Programに参加すれば、正式リリース前にいち早く新機能を試すことができる。
(後藤大地)
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