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Saturday, June 5, 2021

うんちの写真を撮るAI搭載便器。大真面目 - GIZMODO JAPAN

大真面目だし、とても役立つ。

問診でうんちのコンディションを聞かれることってありますよね。印象的なやつなら覚えていますが、厳密には説明できなくないですか。

でも、お医者さんは患者さんの健康状態を知りたいから、大便の状態をしっかり把握したい。けっこう難しい問題ですよね。

そこで、デューク大学の研究者たちが、トイレに取り付けて患者の便サンプルを調査するAIツールを開発したんですって。

消化器内科医さんも患者さんもwin-winかも!

大便を撮影してデータ解析

IFLSによると、このテックは、5月22日に開催された Digestive Disease Week 2021で発表されたもの。少量の便サンプルを自動で掬い取ってくれる、とかではなく、患者が排便して流したあとに、パイプシステム内の便サンプルの画像を撮影する技術です。

塊、正常、軟便、便秘、血便なんでもOK。画像を解析し、データを使って、炎症性腸疾患過敏性腸症候群などの慢性的な胃腸の健康問題を追跡・管理することができます。

この研究の筆頭著者のひとりであるデボラ・フィッシャー医学博士は

通常、消化器内科医は、消化器疾患の原因を特定するために、患者が自己申告した便の情報に頼らなければいけません。しかし、患者は便の形状や排便頻度を正確に覚えているわけではありません。

スマートトイレ技術を使えば、慢性的な胃腸障害の診断を、より正確かつタイムリーにするために必要となる、長期的な情報を収集することが可能になります。

と話しています。

スマートトイレの開発経緯

ところで、スマートトイレはどうやって開発されたのでしょう?

まずフィッシャー博士とチームは、研究参加者やオンラインソースから集めた3,328枚の便の画像を分析。このとき、すべての画像が正確に分類されるよう、臨床現場で便サンプルを分類するために使っている標準的な尺度に従って、消化器内科医が注釈をつけていきました。

それから、ディープラーニングのアルゴリズムを使って、全ての便の画像をスキャンし、AIに個々の便の画像を分類させました。

これが結構正確で、85.1%の便サンプルを正しく分類できました。この結果を受けて、胃腸の健康状態をモニターするツールとして利用できる可能性が出てきました。

では、このスマートトイレは一般化されるのでしょうか?

この研究の主任研究員であり、Duke Smart Toilet Labの創設者でもあるソニア・グレゴ博士はこのようにいっています。

この技術は、トイレの配管に取り付けるだけ。患者は水を流すだけで、他に何もする必要がありません。導入に対しての意欲は高いだろうと楽観視しています。

スマートトイレを使うことで、炎症性腸疾患の再燃を診断でき、治療に対する患者の反応も観察できるでしょう。状態を自己報告できない可能性のある長期療養施設内の患者にも非常に有効ですし、急性疾患の初期診断の改善にも役立つと考えています。

うんちの写真が撮られると思うとちょっと恥ずかしい気がしないでもありませんが、普通にうんちして流すだけで情報が然るべきところに届くというのは、患者側からしてもありがたいですよね。

Source: IFLS

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