■コロナ禍で指チュパは厳禁
映画やドラマで、そんなシーンを見かけることもあるだろう。欧米ではドーナツ、ピザ、ハンバーガーやフライドチキンなどを食べて指に油脂や砂糖が付いた際、それをチュパッと舐めたり吸ったりする人が少なくない。
だが、新型コロナウイルスは唾液を介して伝播していく。その指でドアノブなどを触られては、たまったものではないとして、このコロナ禍では「指は紙ナプキンやウェットティッシュで拭き取って」と厳しく求められている。
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■「指を舐めたくなる美味しさ」世の中のそうした流れに軌道修正を迫られていたのが、米国発のKFCだった。64年間にわたり使用し、世の中に浸透していた「It’s Finger Lickin’Good」なる広告スローガンをご存じだろうか。
食べた後、指をチュパッと舐めたくなるほど美味しいと謳っているのだが、新型コロナウイルスの世界的パンデミックの影響で、昨年からそのスローガンを使用することを、控えなければならなくなっていたという。
■合法なのかと心配するファンもKFCの最新の広告では、チキンが高く盛られた真っ赤なバーレルの下の白い文字に、人々の目が釘付けになっている。なぜならそこには、各業界の有名ブランドが長年使用してきた有名なスローガンがまるっとパクられ、表示されているのだ。
たとえばナイキの「Just Do It」、スニッカーズ(Snickers)の「You’re Not You When You’re Hungry」、Red Bull の「Gives You Wings」、Tescoの「EveryLittleHelps」など。
特にライバル扱いされるマクドナルドの「I’m Lovin’It」まで拝借しており、訴えられるのではないかとKFCファンはハラハラだ。
■エイプリルフールだから?
「何社からスローガンをパクッたのか」「許可はとってあるのか」と巷の話題をさらっているだけに、KFCが見せたこの意外すぎる戦略は、ある意味大成功と言えそうだ。
模倣されるというのは、最高に素晴らしいと評価されている証拠でもある。KFCのポスターのおかげでますます自社が有名になるのであれば、目くじらを立てず笑って許してくれる企業も多いのかもしれない。
エイプリールフールならではの戦略と捉える向きもあり、ナイキほか、それぞれの企業の対応や反応にも注目が集まっている。
(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
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