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Wednesday, March 17, 2021

かつて栄えたゴーストタウンを買い、一人で暮らす男の壮大な計画とは? | 鉱山町として栄えたセロ・ゴード再興が人生の目標に - courrier.jp

ゴーストタウンと化したセロ・ゴードを買い、再興を目標に掲げているブレント・アンダーウッド Photo: Brent Underwood/Instagram

ゴーストタウンと化したセロ・ゴードを買い、再興を目標に掲げているブレント・アンダーウッド Photo: Brent Underwood/Instagram

米カリフォルニア州東部に位置するセロ・ゴードは、かつては鉱山町として栄えた。

1865年に銀脈が発掘されると、カリフォルニア州最大の貴金属の産地となり、現在の貨幣価値にして年間5000万ドル(約55億円)を生み出す一大産業にまで発展した。その繁栄ぶりは、1872年に地元紙が「ロサンゼルスは、セロ・ゴードの産業によって成り立っている」と伝えたほどだった。

一時は治安が著しく悪化し、アメリカ史に残る強盗団を率いたブッチ・キャシディが身を隠していたとも言われたセロ・ゴードだが、栄えていた時代には500もの建物があり、4000人ほどが生活していた。

しかし、1880年までに銀脈が尽きると活気がなくなり始め、1890年頃にはゴーストタウンと化した。

1910年には亜鉛が発掘されて第二のバブル期を迎えたが、それも長続きはせず、サンフランシスコのメディア「SF Gate」によれば、1938年までに最後の住民がセロ・ゴードを去ったという。

それから80年以上が経過した今、スペイン語で「豊潤な丘」という意味のセロ・ゴードには、一人だけ住民がいる。その住人とは、2018年7月13日にゴーストタウンごと140万ドル(約1億5000万円)で購入したブレント・アンダーウッドだ。

ビジネスパートナーからセロ・ゴードが売りに出されているという連絡をもらったアンダーウッドは、はじめは冗談だと思っていた。だが、送られてきた不動産会社のリンクから詳細を知り、心をつかまれた。

それまでテキサス州のオースティンで人気の宿泊施設を経営していた彼は、全財産に加えて、賛同者から寄付を募り、336エーカー(約41万坪)の広大な土地、22もの建物の権利を取得した。

最初は時折訪れ、古い建物の修繕に時間を費やしてオースティンに戻る生活を続けていたが、転機は突然訪れた。アメリカ、いや世界中が新型コロナウイルスの感染拡大に揺れていた昨春、彼は経営していた宿泊施設を畳み、トラック一台に荷物を積んでセロ・ゴードに移住した。

それからの生活の様子は、「Ghost Town Living」というYouTubeチャンネル、Instagramなどで発信しているのだが、引っ越した当日は大雪に見舞われ、十分な準備をしていなかった彼は孤立状態に陥った。施錠され、誰もいない建物の電気が勝手に点く怪奇現象にも遭遇し、散策に出かけて道に迷い命の危険を感じたこともあったが、彼は今も一人でセロ・ゴードで暮らしている。

壮大な計画


アンダーウッドの目標は、セロ・ゴードの再興だ。おぼろげに移住した彼が明確な目標を持ったきっかけは、昨年の6月に起こった火災に関係している。

1871年6月15日にオープンし、セロ・ゴードの象徴とも呼べる宿泊施設、アメリカン・ホテルが原因不明の火事により消失してしまったのだ。観光客を呼び込むためというより、アンダーウッド自身が気に入っていたアメリカン・ホテルの消失が与えた精神的ダメージは大きく、火事の翌日にYouTubeで配信された動画では、言葉に詰まりながら事態を説明する彼の姿が確認できる。

火事から数日、アンダーウッドは気持ちを奮い立たせ、アメリカン・ホテルの再興を誓う。再興の資金として50万ドル(約5500万円)を集めるため、資金調達サイト「Go Fund Me」でプロジェクトを立ち上げた。現在までに集まった金額は9万ドル(約980万円)ほどだが、彼は2021年の独立記念日(7月4日)までに再オープンさせることを目標に掲げている。

目の前に厳しい現実が待っているとはいえ、彼は「SF Gate」とのインタビューで、決意を述べている。

「誰も死からは逃れられません。与えられた時間で何を成し遂げるのかを考えるようになりました。セロ・ゴードで生活するようになってから10ヵ月が経って、僕はその問いに答えられるようになりました」

「セロ・ゴードはなくなりません。僕は、残りの人生をかけてやり遂げようと思っています」

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壮大な

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