とりあえず、リビングにエアロバイク用のスペースを作らないと。
古くはファミコンのファミリートレーナーに始まり、Wii Fitからリングアドベンチャーにいたるまで、任天堂はゲームで遊びながら体も動かせる、フィットネスゲームや専用デバイスを世に送り出してきました。しかし今回、ゲームマニア兼発明家のマイク・チョイさんが「Switchでフィットネス」をかなえる史上最強のアイテムを開発しました。彼は、あのマリオカート8デラックスを全身トレーニング用ゲームへと大変身させたのです。
マイク・チョイさんといえば、任天堂ファンの間では「Flip Gripを作った人」として知られています。Flip GripはSwitchの縦向きモード専用アダプター。
Switchの魅力のひとつが、ファミコン時代にまでさかのぼって古いゲームをプレイできるところですが、特に昔のアーケードゲームは縦画面になっているものも多く、Switchだと両端に余白ができて画面自体が小さくなってしまうことがあります。
そんな不満解消のために作られたのが、Flip Grip(日本では2,000円で販売)。Switch本体を縦向きに差し込み、両脇にジョイコンを装着できる仕様なので、縦型ゲームをサクッと遊べちゃうんです。
そんな感じで、マイク・チョイ氏はクリエイティブなコンソールハッカーとして知る人ぞ知る存在。そんな彼が満を持して開発したLabo Fit Adventure Kartは、間違いなく過去最大の意欲作になっています。
Switch本体とマリオカート8デラックスをベースにしたLabo Fit Adventure Kitの構成要素は主に4つで、リングフィットアドベンチャーのリングコン、Nintendo Laboダンボール的なパーツ、エアロバイク、そしてジョイコンと合体する専用コンポーネント “TAPBO”になります。
エアロバイクの回転数でマシンの速度を操作
まず、加速に必要なのはダンボールセットを装着したエアロバイク。搭載された光学センサーがペダルの回転数をトラックし、そのデータをもとにマシンの速度が変化する仕組みに。つまり、こげばこぐほどマシンの加速度が増すということです。もちろん、ペダリングのスピードが一定の回転数を下回るとゲーム内でキャラクターが停止してしまうことになるので、勝利を目指すプレイヤーとしては必死にペダルをこぐことになります。
ハンドル操作とアイテム投げには、リングコンを使用。
次に、ハンドル操作と(バナナや甲羅などの)アイテム利用には、リングコンを使います。ハンドリングはリングコンを回転させ、アイテムを投げるときはリングコンの側面を、グニャっと中に押し込みます。ちなみに、敵からの攻撃防止にアイテムをカートの後ろにプリっと出しておきたいときは、リングコンを押し込んだままにしておけばOK。
実際にジョイコン操作するのは、小型アームを搭載した“TAPBO”。
一連の動作をゲームに反映するキーになるのが、サーボ制御の超小型ロボットアームを搭載した“TAPBO”。チョイさんが発明したTAPBOにジョイコンをはめこむと、アーム部分がジョイコンのボタンを物理的に押してくれる仕組みになっているんです。
ということで、TAPBOにジョイコンをセットし、それをさらにRing Fit Adventureのリングコンにガチャっと装着。すると、エアロバイクとリングコンの動作データがワイヤレス通信でTAPBOに送られ、それをもとにTAPBOのアームがジョイコンを操作してくれるわけです。
製作期間6カ月の大作。一般販売の予定はない…なんてもったいない!
チョイさんがLabo Fit Adventure Kitを開発するのに要した期間は、およそ6カ月。これ、すごいのが、任天堂のハード自体にはいっさい手を加えていないというところです。すべては自身で編み出したTAPBOアクセサリが成しえた技ですから、どうか任天堂さんがこの動画を「けしからん!」と削除したりしないことを願うばかりです(最近、類似の動画はどんどん消されているようなので…)。
2021年もまだしばらくコロナ感染防止のステイホームが続きそうですし、おうちエクササイズにはぴったりの発明品ですが、今のところチョイさんはLabo Fit Adventure Kitの販売などは予定していないとのこと。いや、これは大人も子供もがっつりハマれる超優秀エクササイズゲームになっているので、ジムとかゲームセンターとかに置いてもかなり人気出ると思うのですが。チョイさん、いかがでしょう?
からの記事と詳細 ( エアロバイクとマリオカートを融合させたら、最強のエクササイズマシンになった ! - ギズモード・ジャパン )
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科学&テクノロジー
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