2020年11月12日07時21分
中国・杭州市で開かれたアリババの「独身の日」関連イベント＝１２日
【杭州（中国浙江省）時事】中国では１１日、毎年恒例のインターネット通販各社による「独身の日」大バーゲンセールを迎え、販売競争を繰り広げた。中国電子商取引最大手、阿里巴巴（アリババ）の通販サイトは今回、１１月１日から３日間の先行セールを実施するなど、イベントの形式を変更。１日以降の累計取引額は４９８２億元（約７兆９０００億円）と、昨年の独身の日に記録した２６８４億元の２倍近くに上った。
世界に先駆けて新型コロナウイルスの流行を沈静化させた中国でも、「巣ごもり消費」が定着。コロナ禍で所得が伸び悩む中、生活必需品を中心とした「まとめ買い需要」が、販売を大きく押し上げた。コロナで海外旅行ができなくなった富裕層の間では、例年に比べてブランド品の購入需要も高まり、回復を続ける中国経済をアピールする場となった。
アリババの通販サイトでは米アップルやナイキなど、世界８９カ国・地域の２５万余りのブランドが約１６００万点の商品を提供。販売上位には健康食品や美容関連製品、粉ミルクなどが並んだ。輸入品では日本製が国・地域別でトップ。輸入ブランド別でも日本勢が健闘し、美顔器のヤーマンが首位に立ったほか、花王、資生堂もトップ５入りを果たした。 
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