高速道路の100km/h巡航はいたって平和だ。エンジン回転数は1800rpm前後で車内は静かだし、乗り心地も洗練されていて、荒っぽいところがまるで感じられない。
飾りっ気はないけれど上質さを感じる、シンプルでモダンなインテリアに囲まれてBowers & Wilkinsのオーディオでノラ・ジョーンズの新譜を聞いていると、背後で最高出力620psのV8ツインターボが爆発していることを忘れそうになる。
ここでモード切り替えを操作してみる。モードを切り替えるダイアルは、「H」(ハンドリング)と「P」(パワートレイン)のふたつで、それぞれを独立に、「コンフォート」「スポーツ」「トラック」の3段階に設定できる。
「H」と「P」をともにスポーツに入れると、まずエンジンの切れ味が鋭くなる。高回転をキープするようになるとともにアクセル操作に対する反応が敏感になり、右足に少し力を加えるだけで「フォン!」とシャープに吹け上がる。
同時に、電子信号と油圧でコントロールする足まわりがビシッと引き締まり、もともと軽快だったフットワークがさらに軽やかになる。
「コンフォート」と「スポーツ」の切り替えによって、ラグジュアリーなクーペとピュアなスポーツカーの両面が楽しめる。この“1粒で2度おいしい”を味わっていると、あっという間に目的地である佐原に到着してしまった。もっと遠く、たとえば大間崎とか能登半島に目的地を設定しなかったことを少し後悔する。
マクラーレンがスーパースポーツの「乗り心地改革」と「荷室改革」を実現したと書いたけれど、実はもうひとつある。それは「視認性改革」で、先鋭的なスタイルのスーパースポーツなのに、視界がよく、運転席からの死角がほとんどないのだ。
おそらく、テール・トゥ・ノーズやタイヤとタイヤが接触しそうな紙一重のバトルをくぐり抜けてきたマクラーレンの経験が、視界のよいスーパースポーツカーづくりにつながっているのだろう。
車幅もつかみやすく、だから佐原に到着してからも取り回しに困ることがなかった。最低地上高を110mmから130mmに上げることのできるリフターを備えることも、見知らぬ土地を旅するときに大いに助けになる。傾斜のある駐車場や段差のあるガソリンスタンドで重宝したのだ。
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August 18, 2020 at 02:14PM
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