【北京=多部田俊輔】中国ネット大手の百度（バイドゥ）は20日、中国で初めて、一般の利用者を対象にした自動運転タクシーの試験サービスを始めたと発表した。従来は利用者を限定していた。まず内陸部の中核都市の湖南省長沙市で提供する。将来は全国に広げる。安全を確保するための仕組みなど、改善が進み、利用を一般顧客にまで広げることにした。
湖南省長沙市で一般向けサービスを始めた百度のロボタクシー
百度が提供する地図アプリなどに目的地を入力する仕組みで、手軽に自動運転タクシーを呼んで利用できるようにした。運転席には「安全員」が座って乗客の安全を確保する。対象地域は、長沙市の住宅地や商業地などを含む130平方キロメートルと、広範囲なものとなる。中国政府が力を注ぐ自動運転技術分野の開発プロジェクトを推進しており、サービス拡充などを通じ、早期の事業の収益化を目指す。
百度は2019年9月に長沙市の限定されたエリアで、人が操作しないで済む完全自動運転の「レベル4」の自動運転タクシーの試験サービスを始めていた。「自動車大国」から「強国」への転換をめざす中国政府の支援を受け、自動運転技術の開発プロジェクト「アポロ計画」も進めている。トヨタ自動車やホンダ、独フォルクスワーゲン（VW）などの自動車大手に加え米インテル、米エヌビディアなども参加している。
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April 20, 2020 at 02:30AM
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百度、長沙で一般利用者向けの自動運転サービス開始 - 日本経済新聞
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