【ブリュッセル=共同】カリブ海での帆船実習に参加したオランダの高校生25人が、新型コロナウイルス問題のため、帰国便に乗る予定だったキューバで寄港を拒否され空路で帰れなくなった。主催者は帆船で大西洋を横断することを決め、船は26日、オランダ北部ハーリンゲンにたどり着いた。
船員12人、教官3人とともに感染者はいなかった。欧米メディアが伝えた。
参加した高校生(17)は寄港拒否で予定が頻繁に変わり「柔軟性を持つことを学んだ」と話した。オランダでは約3万8千人の感染が確認され、約4500人が死亡する中、外出制限を続けている。出迎えた母親は「娘は船に戻りたくなるだろう。家に閉じこもる生活は大変退屈だから」と話した。
一行は3月1日、オランダから空路でカリブ海のオランダ自治領シントマールテン入り。1920年建造の帆船「ウィルドスワン」で約6週間実習する予定だった。
一行に新型コロナ感染者はいなかったが、ジャマイカや最終目的地キューバなどが入港を拒否。このためセントルシアで食料などを積み、3月18日にオランダへ向け出発した。大西洋の寄港地として予定したポルトガル領アゾレス諸島も入港を拒否したという。
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April 27, 2020 at 02:06AM
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帆船で大西洋横断、帰国 空路断念の蘭高校生25人 - 日本経済新聞
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