<直木賞選考委員に就任する前の平成11年、小説誌で中国・宋代を舞台にした歴史小説「水滸伝」の連載を始めていた。中国の四大奇書の一つとされる原典に、大胆な解釈と創作を加え、汚職がはびこる悪政に立ち向かう好漢たちの生と死を描く物語。単行本デビュー作以来の名伴走者、山田裕樹さんが編集を担当し全19巻にも及ぶ壮大な大河小説となった>
「三国志」を書き終わったころに、山田が言ったんです。「僕は小学生のときから『水滸伝』の原典を読んできて、登場人物の名前もあだ名だって全部言える。だからどんなことでもフォローできます。そんな僕に、『水滸伝』を書いてくれてもいいじゃないですか」ってね。
実は僕も「水滸伝」のファンだった。キャラクターに圧倒的な存在感があって怪しい魅力があるんです。でも原典はストーリーとしては変なんですよ。物語に出てくる英雄・豪傑は108人。この好漢たちが梁山泊(りょうざんぱく)に勢ぞろいするまで、死者は一人も出ない。それが梁山泊に集(つど)った途端、くしの歯が欠けるようにして亡くなっていく。これは物語として不自然です。だから、こういう原典のおきては大胆に破る。そして自分なりの「水滸伝」を描こうと思ったんです。
3カ月に1冊のペースで出た単行本は、巻を重ねるごとに初版部数が増えて、最終巻では1巻の倍くらいの数になった。これは普通はありえない。シリーズ物はだんだん部数が落ちていくものだから。すると出版社も「続きを…」とくる。渡りに船でしたね。いつかすごいサーガ(壮大な歴史物語)を書きたいと考えていたから。
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March 18, 2020 at 06:00PM
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【話の肖像画】作家・北方謙三(72)(10)北方水滸「助命嘆願」に「弔い酒」 - 産経ニュース
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