2022年1月20日 17:58 451
藤井清美が作・演出、
「行先不明」は、とある小さな旅行代理店を舞台にした“お仕事コメディ”。劇中では、横領されてしまった社内の積立金を巡る物語が描かれる。主人公の“運の悪い男”佐々役を佐藤、真面目な同僚・三國役を
会見には、佐藤、五関、真琴、藤井、そして松竹の山根成之専務取締役が登壇。藤井と佐藤がタッグを組むのは、2019年に上演された「ブラック or ホワイト? あなたの上司、訴えます!」に続き2回目のこと。藤井は「それぞれの役は、演じる俳優としての素質や魅力に向けて書いたのですが、今回アツヒロさんには、すごく困っていただきます(笑)。というのも、(佐藤が)すごく困っていても惨めに見えず、むしろお客様に『がんばれ!』と思っていただける俳優さんだから」と佐藤への信頼を言葉ににじませた。
また作品の内容を「自分たちが思い描いていた未来とか、将来の夢といった“行き先”を見失ってしまった人たちが、自分たちの生き方を見つめ直していく物語」と藤井は話しつつ、「新型コロナウイルスの感染拡大により、たくさんの方々が行き先を見失って、思ってもいなかった未来に向き合うことになりました。ただ、この作品の登場人物たちは、とにかく諦めない。この先、どこに向かっていけば良いのかを探し続ける人々の物語を、楽しい舞台として作っていきたい」と意気込みを述べた。
佐藤は、自身が演じる佐々役を「不安の中、1人希望を持ち、周囲と協力しながら問題を解決していくキャラクター。物語の前半部分では“運の悪い男”として、ドジなところも出てきますが(笑)、全員が“行き先”を見失う中、チームワークで希望へ向けて走っていく物語の中心人物です」と表現。さらに「今回、出演者が12名いますが、台本を読む限り、かなり均等にセリフがあるように感じました。役者12名、藤井先生、そしてスタッフ全員の総力戦として、お客様に壮大な“お仕事コメディ”を届けたい」と期待を込めた。
五関は「(自身が演じる)三國は、真面目すぎるほど真面目な役です。藤井先生に初めてお会いしたとき、『(役を)五関さんに寄せたので、あまり役作りをする必要がないと思います』とおっしゃっていただいたのですが……稽古が始まってガッカリされる前にあらかじめ言わせていただきます。僕はけっこう適当な男です!(笑)」と明かし、周囲の笑いを誘う。「ブラック or ホワイト?」に続き、佐藤と共演する真琴は、「藤井さんと佐藤さんの最強タッグの中に、また入れていただけたことをとてもうれしく思います。台本を昨日いただき、深夜2時にページを開いたのですが、面白くて一気に読んでしまいました。私自身、人生の“行き先”をたまに見失うことがありますが(笑)、この作品を通して“行き先”を見つけたい」と茶目っ気たっぷりにほほ笑む。
「ブラック or ホワイト?」ぶりとなる真琴との共演について、佐藤は「また共演できてうれしい。チラシ撮りのときに久々に会ったのですが、世間話から始まり、そこからもう仲良かったです」と答え、それに真琴は「うれしいわあ(笑)」とニッコリ。さらに真琴が、五関とは約20年ぶりの共演になることに言及すると、五関は「覚えていただけていたのが驚きです。(共演は)僕らがまだA.B.C.の時代でした」とコメント。真琴は「当時はまだ(五関が)小さかったので、成長を感じますね。なんだか親戚のおばさんみたいな気持ち(笑)」と語り、五関は「十代の頃を見ていただいているので、成長を見せたいですね!」と気合十分な様子を見せた。
佐藤と五関は、昨年12月にA.B.C-Zの演出で行われた「ABC座 ジャニーズ伝説2021 at IMPERIAL THEATRE」で初めて共演した。五関は「演出の僕らを立ててくださいましたし、的確なアドバイスもくださいました。頼りになる大先輩です」と言葉に力を込め、「(佐藤から)俳優として、盗めるだけ盗みたい」と話す。対する佐藤が「今回はジャニーズ外の作品なので、仲良くしないと思います(笑)」と発言すると、五関は「えええ!?(笑)」と驚きの声を上げる。佐藤は続けて「ジャニ伝は全員ジャニーズなので、和気あいあいとしていました。今回は良い意味での緊張感を持って稽古をするために、要所要所で話しかけていきたい」と、発言の意図を明らかにした。
続けて記者から、「もし自分が本作と同様に、会社の積立金がなくなってしまうという状況に追い込まれたら?」と、俳優たちに質問が投げかけられる。まず五関は「僕は番組のロケで、タイの集落に行ったとき、携帯電話を失くしてしまって。そのとき、A.B.C-Zのメンバーとスタッフさんが必死に探してくれている中、当事者の僕だけ『なるようになるだろう』とボーッとしてしまって(笑)。諦めは早いほうですし、ボーッとしてしまうと思います」と述べる。真琴は「どうしましょうね……。私自身、旅行のために積み立てているお金があるんですけど、もしそれがなくなったら、反動で衝動買いしてしまうような気がします(笑)」と話した。
最後に佐藤が「僕は佐々と同じように、絶対に何とかします」と語ると、周囲から「カッコいい!」の声が。佐藤は照れ笑いしながら、「『藤井先生、さすがわかってらっしゃる』と思うのですが……(笑)、何とか探すすべを考え、いろいろな知恵を絞って、周りにも協力を仰ぎ、積立金を取り戻すと思います」と自身と役を重ねた。公演は来年3月4・5日に愛知・御園座、12日から21日まで東京・サンシャイン劇場にて。チケットの一般販売は、1月23日に開始する。
この記事の画像(全8件)
からの記事と詳細 ( 佐藤アツヒロ、主演作「行先不明」に「壮大な“お仕事コメディ”を届けたい」(会見レポート) - ステージナタリー )
https://ift.tt/3Kv9ajk
壮大な
No comments:
Post a Comment