国内での新型コロナウイルス新規感染者数の減少に伴い、トンネルやダムなどの巨大な社会基盤を見学する「インフラツアー」を再開する動きが出ている。コロナ禍で観光業が落ち込むなか、「非日常的な体験」ができるインフラツーリズムに、旅行業界の期待も高まっている。(山口優夢)
2019年10月の台風19号による大雨で東京近郊を水害から守った治水施設「首都圏外郭放水路」(埼玉県春日部市)。ギリシャのパルテノン神殿を思わせる荘厳さで「地下神殿」とも呼ばれる調圧水槽が見学できるツアーが人気だったが、コロナ禍を受けて、20年3月から7月中旬まで見学は中止していた。
再開直後は定員を50人から30人に減らしていたものの、奥行き177メートル、幅78メートルで、高さも18メートルある巨大な調圧水槽の中は、人々が密集しないように呼びかければ感染の恐れが低い。このため20年8月からは定員を50人に戻し、今年9月からは1日の開催回数も最大7回とコロナ禍前に戻した。
14日午後のツアーに参加した埼玉県羽生市の会社員女性(58)は「コロナ禍だが、広い空間で楽しく見学会に臨めた。この壮大な空間が水でいっぱいになるのは想像できない」と話していた。
千葉県と神奈川県を海底トンネルと橋で結ぶ「東京湾アクアライン」は今夏に見学ツアーを予定していたが、コロナ感染の「第5波」を受けて中止した。11月に改めて告知し、参加者を募ったところ、定員30人に対して35倍の1050人の応募があった。
このツアーでは、参加者はトンネルの換気塔がある直径200メートルの人工島に足を踏み入れ、360度広がる東京湾の景色を楽しめる。普段は保安管理者以外は足を踏み入れることができないスポットで、長女と妻の家族3人で参加した横浜市の会社員男性(42)は「建築物が好きなので応募した。インスタ映えする写真も撮れた」と喜んでいた。
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