Appleが現地時間の2021年6月30日に、「macOS 12 Monterey」の配信を開始しました。実際にMacの次期最新OSを使用した複数の海外メディアが、FaceTimeやSafariに追加された新機能など「macOS 12 Monterey」の注目すべきポイントをレビューしています。
Apple macOS 12 Monterey preview - The Verge
https://www.theverge.com/2021/7/1/22557880/apple-macos-public-beta-facetime-safari-updates
First Look: macOS Monterey Public Beta – Six Colors
https://sixcolors.com/post/2021/07/first-look-macos-monterey-public-beta/
Appleは2021年6月に、年次開発者イベント「WWDC 2021」でMac向けの最新OSの「macOS 12 Monterey」を発表しました。Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長であるクレイグ・フェデリギ氏がmacOS 12 Montereyを紹介している様子は、以下の記事から見ることができます。
Mac向けの最新OS「macOS Monterey」が発表、Macの隣にiPadを置くだけで1つのマウスですべてを操作可能に - GIGAZINE
macOS 12 Montereyについてレビューした海外メディアが、特に大きな変更だとしている点は以下の通り。
◆FaceTime
IT系ニュースサイトのThe Vergeによると、macOS 12 MontereyのFaceTimeには明らかにZOOMへの対抗を意識した新機能が追加されており、そのうちの1つは背景をぼかすことができる「ポートレート」機能だとのこと。ただし、背景が複数の面に分かれているとぼかしが効かない部分ができてしまうなど、若干の粗が目立っていたそうです。
また、ZOOMのように画面を並べる「グリッドビュー」や、画面上に配置した方向から声が聞こえる「空間オーディオ」にも対応しました。この点について、Apple製品関連のニュースメディア・Six Colorsは「少し違和感がありますが、気が散るほどではありません」とコメントしています。他にもFaceTimeにはNetflix Partyのように動画や音楽を共有できる「SharePlay」機能も追加されました。
◆Safari
Safariでは、URL欄がタブの横に表示されるようになり、これに伴いブラウジングスペースが拡大しました。URLが長いと省略されて表示されてしまいますが、タブをクリックすることでそのタブの完全なURLが表示されるようになっています。
最新のSafariの最大のポイントは、タブを1つのグループにまとめられる「タブグループ」機能です。これにより、Safariのユーザーは複数のウィンドウを開いてそれぞれでタブを開くといった工夫をしなくても、多数のタブを同時に開きながらそれらをスムーズに切り替えることが可能になります。また、タブグループはiCloudを介してデバイス間で同期させることもできます。
◆AirPlay
macOS 12 Montereyは、Appleデバイスで再生している動画や音楽を他のデバイスにストリーミングできるAirPlayに正式対応しました。これにより、iMacをセカンドディスプレイにしたり、iPhoneの画面をミラーリングしたりといった使い方が、Macでもできるようになったとのこと。
実際にAirPlayでiPhoneとMacを接続してみたThe Vergeは「デバイスがお互いを検出するまで待ってから、iPhoneでコードを入力するだけで、簡単に設定できてきちんと動作しました」とコメントしました。なお、macOS 12 MontereyにはAirPlayと同様にデバイス間の連携を強化する「ユニバーサルコントロール」も搭載予定ですが、ベータ版にはまだ実装されておらずレビューはできなかったとのこと。
◆ショートカット
macOS 12 Montereyで追加された「ショートカット」アプリは、従来からあった自動化機能である「Automator」をリニューアルしたもの。
iOS用の複雑な自動化プロセスを簡単にMacで再現できたことから、Six Colorsは「ショートカットは、OSやアプリケーションが提供する機能を個別に使って、プログラマーではない人でも自動化を簡単に行えるようにすることを目的としたツールです。使いやすさや機能面でAutomatorを上回っており、まだ新しいアプリだと言うことを踏まえると今後数年間でさらに成長する余地があります」と評価しました。
macOS 12 Montereyを数日間使った感想として、The Vergeは「こまごまとした変更の集まりという印象を受けました。macOS Big SurはMacの使用体験を完全に一新させましたが、今回はそうではありません。とはいえ、すべてのアップデートが革命である必要はどこにもないので、それで十分だと言えます。AppleはmacOSのあちこちを微調整しているので、私は『なるほど、それは確かに便利だ』と思える機能を取捨選択していこうと思います」と評価しました。
一方、Six Colorsは「macOS Montereyはもちろん、iOS 15やiPadOS 15にも多くの機能が追加されているので、夏の間はそれらを全部チェックするのにかかりっきりになるかもしれません。特にショートカットは、ここ数年の間にmacOSに登場した中で最も優れたプロダクトの1つです。また、FaceTimeの改良点やSharePlayの追加などが今後どうなるのかも楽しみです」とコメントしました。
なお、macOS Montereyに対応するデバイスは以下のとおりです。
iMac(Late 2015以降のモデル)
iMac Pro(2017以降)
Mac Pro(Late 2013およびそれ以降)
Mac Mini(Late 2014 2014およびそれ以降)
MacBook Pro(Early 2015およびそれ以降)
MacBook Air(Early 2015およびそれ以降)
MacBook(Early 2016およびそれ以降)
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