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Tuesday, February 16, 2021

MSI GP66 Leopardレビュー:デスクトップ並みのパワフルラップトップ - GIZMODO JAPAN

よくある謳い文句ですが。

パワフルなラップトップはある意味当たり前となりましたが、今回米GizmodoライターのJoanna Nelius記者がレビューするのは、MSIのGP66 Leopardです。RTX 30シリーズと第10世代Coreプロセッサの組み合わせは、どれだけのパフォーマンスを発揮してくれるのでしょうか。


MSIはNvidiaのRTX 30シリーズを搭載したゲーミングノートPCのラインを刷新しましたが、GP66 Leopardはそれだけでは終わりません。古いシャーシに新しいコンポーネントを詰め込むのではなく、以前のバージョンであるGP65から全面的に見直されています。

GP66 Leopardはスリムなラップトップではありません。厚さは0.92インチ=約2.3cmで、重量は5.25ポンド=約2.4kgの重量を誇ります。バッテリー駆動時間はバランスモードでわずか4.5 時間しかありません。このようなバッテリー駆動時間は、他の同様のゲーミングラップトップ(Asus Strix Scar G 15など)と同等です。

MSIはいくつかのデザインの微調整を行っています。タッチパッドにはマウスボタンがなく、タッチパッド自体にシームレスに融合されており、フラットなサーフェイスとなっています。外装にあるMSIのアイコンであるドラゴンのロゴは赤ではなく黒になり、ロゴの両側にあった刻印のラインもなくなり、全体的により洗練されたプロフェッショナルな雰囲気です。また、MSIはテンキーを捨て、フルキーボードをやめています。

ポートの数と種類も豊富です。充電ポートやイーサネットポートなど、重要なポートはラップトップ背面に配置されているので、机の後ろにコードをスッキリとまとめられます。またUSB-Cポート、3個のSB 3.2 Gen 1、デュアルマイク/ヘッドフォンポートに加えて、60Hzで4K解像度まで出力できるHDMIポートもあります。まさにデスクトップ級です。

Joanna Nelius/Gizmodo

MSI GP66 Leopard Gaming Laptop

これは何?:RTX 3070を搭載したMSIの最新ゲーミングラップトップ

価格:1,899ドル(国内参考価格:25万4800円)

良いところ:本体シャーシと熱設計、パフォーマンス、240Hz駆動ディスプレイ

良くないところ:少しゴツくてバッテリー駆動時間が微妙

搭載されたIntelのCore i7-10870Hプロセッサは、第10世代の最新モデルです。これはRazer Blade 15 Advancedのような多くのハイエンドラップトップに搭載されているCore i7-10875Hとはあまり変わらず、どちらも8コア/16スレッドを搭載し、i7-10875Hはベースクロックとブーストクロックの両方が100MHz高くなっています。また、値段もCore i7-10870Hより約30ドルだけ高価です。私の経験では、Core i7-10875Hが最高5.10GHzのクロック周波数に達しているのを見たことがありません。これは、IntelのThermal Velocity Boostが起動してCPUから余分な100MHzを絞り出すには熱すぎるためです。

Core i7-10870Hも同じ問題に悩まされていますが、100MHzの差はゲーム中にはまったく気づきません(ブースト時クロックは5.0GHz)。LeopardのRTX 3070は、デスクトップレベルの性能を発揮します。なおいくつかのゲームでデスクトップ版のRTX 3070と比較すると、モバイル版のRTX 3070は1,080pの最高画質設定で約5〜10fpsほど低くなっています。

GP66 Leopardは『Far Cry 5』で120fps、『Total War: Warhammer II』で83fps、『Shadow of the Tomb Raider』で118fps、『Metro Exodus』でレイトレーシングをオフにして79fps、『Metro Exodus』でレイトレーシングをオンにして67fpsを実現しています。『Overwatch』のようなゲームでは、フレームレートは1,080pの最高画質でも簡単に300fpsを超えます。また、ラップトップは240Hzのリフレッシュレートまで対応しています。Acerの新しいPredator Triton 500のように、一部のゲーミングラップトップには300Hzディスプレイが搭載されていることもありますが、それでも240HzはFPSゲーマーやより高いリフレッシュレートが好きな人にとっては非常に魅力的です。

Joanna Nelius/Gizmodo

なお、Intelの第10世代モバイルプロセッサーを搭載したノートパソコンでは、温度の問題について話す必要があると感じます。新しいCore i 7-10870Hもその影響を受け、ノートパソコンを高負荷で稼働させたときにはHWInfoの表示が最高温度98度を記録し、サーマルスロットリングが発生しました。なお、ベンチマーク中にはこのことに気付かなかったので、GP 66 Leopardは熱処理をうまく実施しているようです。

『Metro Exodus』のベンチマークを連続して実行しても、キーボード上部の温度が48度を超えることはありませんでした。『Overwatch』のようなゲームをプレイしている時にも、キーボード上部の温度は38度以下と、これまでで最も低く保たれていました。GP 65 Leopardからは1本少ないヒートパイプが搭載されており、デュアルファンは時折少し音が大きくなることがありますが、ゲーミングラップトップとしては一般的です。

GP66 Leopardは素晴らしいデスクトップの代替品であり、いくつかのデスクトップハードウェアパーツを購入するのが難しい現状を考慮すると、このモデルの1,899ドルという値札は、自分でデスクトップPCを組み立てるのと同じか、あるいは安いはずです。なにせ、デスクトップ用のRTX 3070は大幅な品薄のためにメーカー小売価格の2倍となる約1,050ドル(約11万円)で現在販売されていますから。それにマザーボードやCPU、クーラー、メモリ、ストレージ、電源、ケースを追加すれば、2,100ドル(約22万円)以上になるはずです。つまりゲーミングマシンとして、デスクトップPCではなくMSI GP66 Leopardを選ぶのは十分アリな判断なのです。

まとめ

  • 十二分なパフォーマンス
  • 美しいデザイン
  • それなりなバッテリー駆動時間
  • 価格は高いが、デスクトップPCを組み立てるのよりは安い

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