秋山といえば、YouTubeなどで展開される「クリエイターズ・ファイル」でおなじみ。チャンネル登録者数は59万人を数え、これまで70人以上の“クリエイター”に成り切って熱演。本物と思わせるようなプロフェッショナルっぽさを醸し出し、クセの強いキャラになりきる人気コンテンツで、根強い人気を誇っている。「俺の家の話」での役柄も自称ラッパー兼ラーメン店経営者という設定で、まさに芸風を地で行くキャラ。SNS上でも「ラッパーでラーメン屋の秋山たまらん」「秋山がツボだわ」と称賛の声が目立っていた。 「優れた洞察力と表現力から、天才肌と言われることも多く、『秋山のことが嫌い』という人は聞いたことがないほどの人気芸人です。しかも、面白いだけではなく、高尚な一面もあるんです。お笑いトリオ・森三中の大島美幸がバラエティ番組で明かしていましたが、ブスとかデブとか絶対に容姿をいじらないとか。本当に紳士的で、大島がイノシシと戦うというロケでロバートと一緒になった際、大島がイノシシに負けて転んでしまうと、秋山は大島のところに駆けつけ『大丈夫?』と手を差し伸べてくれたそうです。また、別のバラエティ番組では、秋山が過去に行った椎名林檎との対談が話題になった際、彼女と写真を撮ったのか聞かれ、秋山は『撮りたいなと思うが、写真を撮ってとは言えない』と返答。SNSもやってないため、写真を所有したいだけと思われるから遠慮してしまうそうで、思慮深さもうかがえますよね。こうした、意外と人格者なところも人気に拍車をかけているのでしょう」(テレビ情報誌の編集者) そんな秋山だが、趣味にも大人のたしなみが感じられる。雑誌の企画では、趣味がウォーキングと喫茶店巡り、市民プールと語っていた(「OCEANS」2020年12月13日配信)。喫茶店は昭和の純喫茶のような店が好みで、マスターやママと世間話をすることも楽しくて、仕事が終わった後は喫茶店に立ち寄って、ひと息ついてから帰宅するという。また、喫茶店も市民プールも、子どもの頃からあったもの。そんな、昔から変わらぬ姿で存在しているものが好きだという。 ■実の娘に仕掛けた壮大なドッキリ 「オリジナルの童謡を作って、娘のためにその歌を歌い続けているとバラエティ番組で明かしていたこともありました。理由は、娘が中学生ぐらいになった時に『そんな曲ないよ』『えっ!』『親父にダマされてた』みたいな、壮大なドッキリを仕掛けているためだとか。そんなエキセントリックな発想はいかにも秋山らしい。ドッキリを仕掛けているとはいえ、自作の童謡を子どもに歌ってあげるなんて、子育てからもなんだか高尚さが見え隠れしますよね」(同) そんな秋山が理想とする芸能人もまた意外だ。 「将来はロン毛の白髪の紳士になりたいとインタビューで語っていました。俳優の八名信夫さんのような雰囲気が好きだそうで、一度見かけた時に着ていた白のスーツがかっこよかったといいます。観察力だけなく大喜利での発想も面白い。さらに言えば、そこにいるだけで現場は笑いに包まれる。そんな魅力に加え、紳士的な性格の持ち主となれば誰もが秋山のことを好きになると思います」(同) お笑い評論家のラリー遠田氏は、秋山はデビュー後すぐにその才能を開花させたという。 「2001年に始まった『はねるのトびら』は、開始当初はただの無名の若手芸人によるコント番組でしかありませんでした。それがのちにゴールデンタイムに進出し、11年も続く人気番組にまで成長しました。その要因の1つは、間違いなく秋山さんが番組初期にエース級の活躍をしていたから。当時の秋山さんはまだ芸歴も浅かったのですが、すでにその独自の芸風を完成させていました。着眼点の鋭さと振り切った演技力を生かした爆笑コントを量産していました。秋山さんの快進撃はあの時から始まっていました」 お笑いの才能だけでなく、性格的に信頼も人望もありそうな秋山。「クリエイターズ・ファイル」の総再生回数は1億3000万回を超えているが、ドラマやバラエティなどテレビ番組でもますます重宝されそうだ。(丸山ひろし)
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