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Saturday, December 12, 2020

岩田剛典が一番怖いと思うこと 映画「新解釈・三國志」で本格コメディーに初挑戦 - 時事通信ニュース

2020年12月13日12時00分

「『人の笑顔を見たい』が僕のモチベーションの源。そこはずっと変わりません」と言う岩田剛典=東京都内

「『人の笑顔を見たい』が僕のモチベーションの源。そこはずっと変わりません」と言う岩田剛典=東京都内

 ダンス&ボーカルグループ「EXILE」と「三代目J SOUL BROTHERS」の一員で俳優としても活躍する岩田剛典が、映画の世界で存在感を増している。近年は名うての映画監督の作品で印象的な演技を披露、本人も「少しずつだが、自分で積み上げてきた経験が花開いているような気がする」と確たる口調で手応えを口にする。

 最新作はヒットメーカー福田雄一監督の異色コメディー「新解釈・三國志」。「鼻につく演技を」とのリクエストを受け、振り切った演技でキザな武将役を好演する。本格派の喜劇は初挑戦だったが、確かな演技力で作品の魅力度アップに貢献している。

 1800年前の中国大陸を舞台に、天下を三分した魏、蜀、呉の三国が繰り広げる覇権争いを描く。過去にさまざまな小説、コミック、映画、ドラマで取り上げられた壮大な物語に、映画「銀魂」「今日から俺は!!劇場版」を手掛けた福田監督が独自の珍解釈でアプローチした。

 岩田が演じるのは、蜀の初代皇帝となる劉備(大泉洋)の忠臣で武勇を誇る趙雲。三国志の人気キャラクターの一人だが、この映画では「三国一のイケメン」を自称する軽薄な人物として登場する。

 岩田いわく「飛び道具的なキャラクター」で、独特のプレッシャーの中での演技を強いられた。「ずっとお芝居に笑いを入れないといけない。緊張感がすごくあった。刺激的だったし、毎日新鮮な気持ちで現場に行けた」と振り返る。

 「ミュージカルの俳優さんを参考にした」デフォルメした演技と、ゲーム「真・三國無双」をイメージしたという切れ味抜群のアクションは見る者の目を奪う。「福田監督が面白いと思うこと」を基準に役を構築し、セリフを言う前には必ず独特の間を入れるなど自らの工夫も盛り込んだという。

 結果、劇中では大泉や小栗旬、ムロツヨシ、賀来賢人、橋本環奈、山田孝之、佐藤二朗、渡辺直美といったあくが強い出演者に負けない存在感を発揮。「間違いなく今までに見せてこなかった一面が垣間見える。ファンの方には期待してほしいし、どんな反響があるかが楽しみ」という言葉にも実感がこもる。

◇充実感の源は魅力的な出会い

 ダンスやブラックミュージックが好きで、慶応大在学中に三代目J SOUL BROTHERSのオーディションに合格し、芸能界に飛び込んだ。俳優の仕事にも挑んだのは、自分なりにグループの力になりたいとの思いから。その思いは不変だが、今は「お芝居が楽しいと思える環境の中で仕事ができている」と手応えを感じている。

 充実感の源は「めちゃくちゃ魅力的な俳優さんや監督さんとの出会い」だ。俳優デビュー当初はパブリックイメージを生かした二枚目役が印象的だったが、近年は屈折した高校生役を演じた石井裕也監督の「町田くんの世界」や人気タレントの闇を体現した青山真治監督の「空に住む」など、実力派監督の下で新境地を開拓。今作でも枠にとらわれない自由な作風で知られる福田監督の存在が、出演の一番のモチベーションになったという。

 俳優の仕事を始めるに当たって特別な指導は受けておらず、「現場での経験値が常に自分を形作っている」と言い切る。「当初は何も根付いていない段階でお芝居を始めてしまったこともあって、何となくボールを投げて、それを監督がうまくさばいてくれる感じだった。でも、今はボールを投げるパターンや狙いを何種類か用意して現場に入れるようになりました」

 映画の見方も変わってきたという。「いろんなジャンルを片っ端から見て、掘り下げるようになった。自分の引き出しがどんどん増えてくる」。他の俳優の演技を見る際は、「自分ならどう演じるだろう?」とイメージし、印象に残った演技を自分の役柄に利用するケースもあるのだとか。

 スタッフの仕事ぶりにも目を向けるようになった。「今までは気にならなかった美術や照明、音楽の入るタイミングなどが気になる」。この視点の変化は新型コロナ禍の中、「自分の身一つで戦うのはリスクのある時代に突入した」との思いが強まったゆえだという。「これからは単に現場を務めるだけではない、全体を把握してプロデュースしていく能力も必要だと思う」。アジアをはじめとする海外の映画人とのタッグも視野に入れたいと意欲を示す。

 現在、31歳。これまではサスペンスものやラブストーリーへの出演が多かったが、今後はさらに多彩なジャンルの作品や役柄にチャレンジしていくつもりだ。特に興味があるのは家族を描いたハートウォーミングな作品。「万引き家族」でカンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞した是枝裕和監督の現場はぜひ一度経験してみたいと秘めたる思いを明かす。

 俳優の魅力は「(演じている)その瞬間を見てくださる方の記憶に残れること」と言い、誇りを感じている。「僕らが一番怖いのは忘れられてしまうこと。そうならないように、この世界で活躍し続けたい」と力強く語った。

 「新解釈・三國志」は12月11日公開。(時事通信社編集委員・小菅昭彦、写真・入江明廣)

 岩田剛典(いわた・たかのり)=1989年3月6日生まれ、愛知県出身。俳優として映画のほか、ドラマや舞台でも活躍。映画の代表作に「HiGH&LOW」シリーズや「去年の冬、きみと別れ」「Vision」「パーフェクトワールド 君といる奇跡」など。「名も無き世界のエンドロール」も来年1月29日に公開予定。

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