ハワイに新たに設置された「ダニエル・K・イノウエ(DKI)太陽望遠鏡」は、2019年12月に観測をスタートさせた。そして過去最高の解像度で太陽の表面を撮影している。まるで沸き立つような太陽の表面と、ポップコーンのような魅惑的な模様──。そんな太陽の様子をお届けしよう。
TEXT BY SHANNON STIRONE
TRANSLATION BY CHISEI UMEDA/GALILEO
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1/5キャラメルコーンのように見えるが、この画像は、荒れ狂う太陽の表面をとらえたもの。細胞のようなもののひとつひとつは、表面下から沸きあがってくる高温のプラズマだ。拡散して温度が下がると、プラズマはまた下に沈み、このトウモロコシの粒のような模様をつくりだす。ひとつひとつの「細胞」はテキサス州ほどの大きさだが、テキサスよりもはるかに熱い。PHOTOGRAPH BY NSO/NSF/AURA
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2/5この画像は、米航空宇宙局(NASA)の太陽観測衛星「ソーラー・ダイナミクス・オブザーヴァトリー(SDO)」が2015年にとらえたもの。ちょうどこのとき、エッフェル塔のようなかたちをした細長いプラズマが太陽から噴き出していた。このプラズマは、高さが地球の直径の数倍という巨大なもので、およそ2日にわたって見られた。PHOTOGRAPH BY NASA GODDARD
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3/5この写真は、3つの望遠鏡がとらえたX線データと紫外線、可視光を組み合わせたものだ。データは、NASAのX線宇宙望遠鏡「NuStar」、日本の科学衛星「ひので」、NASAの「ソーラー・ダイナミクス・オブザーヴァトリー(SDO)」より。PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH/GSFC/JAXA
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4/5この高温のプラズマは、太陽の活動領域から噴き出す磁場のラインに沿っている。こうしたループが途切れると太陽フレアが生じ、高荷電粒子が猛スピードで宇宙空間に吐き出される。この粒子が地球の磁場に衝突することで、北極や南極のオーロラという恩寵が地球にもたらされる。PHOTOGRAPH BY NASA GODDARD
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5/5この写真に写っているのは、マウイ島のハレアカラ山頂にある「ダニエル・K・イノウエ(DKI)太陽望遠鏡」だ。4mの鏡を備えたこの望遠鏡は、世界最高の性能をもつ太陽望遠鏡だ。PHOTOGRAPH BY NSO/AURA/NSF
ハワイに新たに設置された「ダニエル・K・イノウエ(DKI)太陽望遠鏡」は、2019年12月に観測をスタートさせた。そして過去最高の解像度で太陽の表面を撮影している。
その画像には、沸き立つ太陽の表面と、ポップコーンのような魅惑的な模様が写し出されている。核融合反応(水素原子が互いに衝突してヘリウムになる反応)は、太陽の核でほぼ毎秒起きている。そしてその反応が生み出す物質は、10,000年かけて太陽の表面まで上昇する。つまり、写真で見られるプラズマは、すでにかなり長い旅をしてきたわけだ。
太陽を研究することで、複雑な「太陽の気象」の理解が深まるはずである。太陽風は地球に美しいオーロラを届けてくれる一方で、衛星や電力系統を破壊する恐れもある。
サングラスと、お好みでポップコーンを用意したら、太陽を巡る壮大な旅に出よう。もっと宇宙を詳しく知りたいなら、こちらから。
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