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Monday, March 2, 2020

サウジ初の4DX長編アニメ映画「ジャーニー」上映へ、マンガプロダクションズが2社と配給契約 - BCN+R

 マンガプロダクションズ(本社・サウジアラビア)は2月28日、VOX Cinemas(本社・U.A.E.)と、ティ・ジョイ率いる東映アニメーションの2社と劇場用長編アニメーション映画「ジャーニー(The Journey)」の配給契約を締結したと発表した。
VOX Cinemasとの契約締結(左)とティ・ジョイとの契約締結

 ジャーニーは、サウジアラビア建国以前のアラビア半島と中東の文明が発展する壮大な物語を、高度なアート手法を用いて、後世に長く語り伝えようとする長編アニメ。マンガプロダクションズと東映アニメーションが静野孔文氏を監督に迎え18年1月にスタートした。静野氏は、「ゴジラ」や「名探偵コナン」を手がけたことで知られている。

 同アニメの制作は、リヤドと東京で300人以上の制作チームを動員して行われてきた。また、サウジアラビア映画として初の4DX技術が使用される作品となる。

 マンガプロダクションズのイサム・ブカーリCEOは、「『ジャーニー』の制作の過程で、多くのサウジアラビアの若者が、日本の専門家からアニメ制作のノウハウを学ぶ機会を得た。長年にわたり、多くのサウジアラビア人がアニメーションを通じて日本の文化に憧れてきた。東映アニメーションとの映画共同制作が貴重な機会であることを誇りに思うと同時に、今回は同作品を通してサウジアラビアとアラブの文化を、日本と世界中の視聴者様に楽しんでもらえたらうれしい」と抱負を述べた。

 東映アニメーションの清水慎治・常務取締役は、「日本とは異なる文化、ライフスタイル、習慣をもつアラビア半島の古代史を題材とした長編アニメーションを日本人が制作するということは、とても光栄なことであり、大きな責任も伴うものだった。日本のアニメーションの専門家とサウジアラビアの若き才能が、肩を並べて制作に当たった合作映画であり、こうした文化交流を実現できたことを誇りに思う。日本では、東映アニメーションが配給を行い、東映アニメーションの提携会社であるティ・ジョイの劇場で今秋に公開される予定となっている」と述べた。

 VOX Cinemasのトニー・アルマーシ・チーフコンテンツオフィサーは、「『ジャーニー』は、日本のアニメアートスタイルを取り入れて中東の物語を語るユニークな映画。見る人にとってかつてない新しい体験になるだろう」と付け加えた。

 現在、ジャーニーは、最終の編集に入っており、秋以降、サウジアラビアと中東諸国、日本の劇場で上映予定。同アニメ映画は、アラビア語・日本語の多言語で放映される。

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